第16章 入院生活
2月2日(火)、まだ意識がはっきりしている方だった。
恵土「ふあぁ~あ」
風間「眠そうですね」
恵土「うん;
でも、お前たちの方が眠いと思うんだが;」
風間「平気ですよ。
軍人の前はマフィアが来ていたので」
恵土「はっ!?;」
菊地原「近頃のマフィアって炎出せるんですね」
恵土「いっ!?;」
歌川「遭遇したのは俺たちだけでしたが」
恵土「…えっと;
物質化するレベルの質じゃないから勝てたんだろうな;
こっちのエネルギーは炎と違って、物質化しているわけだし…
ってか秀次、テレビつけてもいい?」
秀次「?ああ」
そしてつけると…
今度は、恵土と秀次の特集が放送されていた。
迅「いやぁ~。
あいつら、本気で互いを求めてますからねぇ
姉弟として(微笑」
恵土&秀次『何やってんだあいつらっ!!!!!;』
すると…
幼い頃の映像が流れてきた…
恵土が、泣いている秀次に声をかけ
笑みを浮かべながら優しく左手を差し伸べ
幼い秀次はそれに頷きながら
嬉しそうに満面の笑みを浮かべ、その手を取る所や
雨の中、姉が死んだ場面
迅に助けを求める秀次と、死んだという迅
それを聴いて、声を出すこともなく
目を見開いたまま、傍に辿り着いた恵土
そして姉の葬式
秀次が、必死に叫びかけるも応答の無い状態に涙を浮かべ
それを涙を浮かべながら抱き締め、泣き出す恵土。
それから今回の大規模侵攻時、監視カメラからの映像…
本部での会話や、幸せそうな笑みも流され
恵土のテレパシーを受けながら(字幕に書かれてある)
必死に歩み寄ろうと走り続けるトリオン体となった三輪。
光の粒子が降り注ぐ中
「待てよ…」
「待てって…」
「俺はまだ…
お前に、何も返せてねぇぞ!!」
「邪魔をするなあああああ!!!!(くわっ!」
道に立ちふさがるトリオン兵を、レッドバレットで撃ち
恵土に教わった斬り方で斬る。
そして、必死に病院に駆け込む所や
昨日、秀次と最後に満面の笑みを浮かべて笑い合った場面なども映し出された…