第15章 創痍(そうい)
出水「太刀川さん、右側異常なしで~す」
鋼「左側、異常ありません」
太刀川「よぉし。このまま続行な。
蝿一匹も通すなよ?(にや」
通信で話すも…
出水「…お言葉ですが、今の季節蝿はいません」
太刀川「たとえだよ、たとえ;
夏の火に跳び込む蟲ありっていうだろ?」
出水「…それを言うなら
飛んで火にいる夏の虫でしょ?」
太刀川「…見張るぞ」
出水「りょーかい(苦笑」
鈴鳴第一(来馬)隊
左側ビル担当:来馬、鋼
右側ビル担当:太一
太一「出水先輩!今日はよろしくお願いします!(お辞儀」
出水「おお。よろしくな(微笑」
そんな折…
太刀川「っていうより出水
お前、恵土の見舞い行ったか?」
出水「言ったけど、その時二人共寝てたでしょ?^^;」
太刀川「あ~。
タイミング悪いなぁ;
でも迅はタイミングがよかった。
薄らいだ意識の中、辛うじて返事できてたしな。恵土」
出水「予知のサイドエフェクトあるでしょ;」
太刀川「なるほど…
それはそうと…何だって傍に居るのがあいつらなんだ(イライラ」
出水「あいつだってそう思ってますよ。
三輪、何で(惚れたのが)俺じゃないんだって顔してるし」
太刀川「…それを言うなら、俺もだって話だろ」
その後、夜も更けて寝静まった頃…
異常が起これば起こすということで、周りもまた眠りについていた…
そんな時…
ぽおおぉぉぉ
『…主』
恵土「…ん…流尾か。
色々と負担と心配かけて悪かったな^^;」
白く光を出す狼がいた
『…いつかは、話さなければいけない。
あなたが、本当はただの人間ではないことを…
あなたが始祖神に選ばれ、力を宿していることも…
それに至った、幼い時の経緯も全て…』
恵土「ああ…
でも、それはまた今度にするよ。
今は、忙し過ぎるからな^^;」
『…解った…
また再び、あなたの中で治すのを手伝おう』
恵土「恩に着るよ。
おかげで、普通の人の倍ほど早く治るんだから(微笑&なでなで」
『それは、愛しているが故こそ…
では主…また(微笑』
そう言いながら
白い狼は光となり、恵土の仲へと吸い込まれていった…
恵土「ああ。また…」
そう呟きながら、月夜に微笑む恵土…
その心中とは、一体…?