第15章 創痍(そうい)
秀次「奈良坂、章平
外の様子はどうだ?」
奈良坂「異常ありません」
古寺「あと、寒いです;」
月見「あとであったまればいいでしょ。集中してください。
あと、こちらも見ている限り異常ありませんよ」
古寺「はい;(汗)
(手がかじかみそう…;」
奈良坂「…ん(手袋を差し出す」
古寺「!…奈良坂先輩…(ジーン」
奈良坂「トリオン体になった方がいい。
交代で見張るぞ」
古寺「はい!」
秀次「陽介、お前は16階フロアから病室の道だ」
米屋「おう」
秀次「俺は屋上を見張る。
ネズミ一匹も通すな!」
四人『了解!』
向かいのビルの屋上から周囲を見張るスナイパー組
もう二人で病室のある近くを見張る三輪隊だった。
風間「三上、そちらはどうだ?」
三上「…他のトリオン反応もなく
異常はありません」
風間「そうか。引き続き頼む。
俺も引き続き、フロアの方を見張る。
歌川は病室の出入り口の前、菊地原は恵土先輩を頼む。
サイドエフェクトを使ってくれ」
歌川&菊地原『了解』
そう連絡を取り合う隊に対し
菊地原「ってことで、ぱっぱと寝て下さい」
恵土「皆が頑張ってるの知ってるのに眠れるか!;」
菊地原「やっぱりバカみたいないい性格してますね」
秀次「いつものことだがな」
恵土「っていうか秀次、何で屋上から返事してんだよ;」
菊地原「寝てくれないと違変を察知しづらいんですけど
バカ騒ぎ先輩」
秀次「いいからぱっぱと黙って寝て治せ、バカヤロウが。
枕で窒息させるぞ」
恵土「やっぱお前ら性格似てるわ(イラッ)
私に対しての反応が…
ってことで…(ギラン)
全身マッサージ食らえやばかどもぉおおおおおおお!!!!」
菊地原&秀次『ぎゃあああああああああああああああああ!!!;』
太刀川「あ~あ~;
またやってるよ、あいつ;
絶対安静で両腕動かせないようにされたからって両足でやるか?普通;
後で風間さんにどやされるぞ;」
向かいとは反対側のビルの屋上で望遠鏡で覗いてから
思わず冷や汗を流しながら呟く、太刀川だった…;