第15章 創痍(そうい)
その光景を、扉の外から窺う人達が…
米屋「なんやかんやで
やっと落ち着いたみたいだな(微笑)秀次」
太刀川「風間さん、狙ってやったんじゃないんですか?」
風間「…さあな」
米屋「またまたぁ。
秀次のことを考えてやったことぐらい、誰でもわかりますよ。
ありがとうございます(お辞儀」
風間「気にするほどのことじゃない。
それより、大変なのはこれからだ」
その直後、ヘリがその階の窓に来た。
太刀川「あ~。
マスコミや恵土の戦術を欲しがってる軍人たちが
一気に押し寄せて来るかもしれないって点ですよね。
大丈夫ですよ。
その辺、手に抜かりはないって言ってましたから(微笑」
だが、突如としてヘリから爆発が起きた…
どごぉん!!
太刀川「あ~あ。派手なことしちゃって」
米屋「おそらく、どこぞの軍人どもが争おうとしてるんじゃ?」
風間「可能性としては考えられるな」
そんな折、病室では…
恵土「ぐっ」
秀次「おい!恵土!?」
恵土は痛そうに右手を患部へ当てて苦しみ
それに思わず、そっと秀次は手を添えて尋ねていた
恵土「いや…大丈夫;
傷口と左肩に響いただけだ;(苦笑」
秀次「…恵土、さっきのは一体なんだ?」
恵土「さあ;
こっちからじゃ見えないし…反対側でしょ?」
がらっ
恵土「あ、蒼也。さっきの爆音は何だ?」
風間「いえ。ただのトラブルだと思います」
恵土「そうなのか?;」
太刀川「ああ。
それよりすごいこと言われてたな。
今ある戦術は全て、恵土の戦闘からもとになってるって。
五十数億もの戦いを無傷で生き抜いた猛者だって有名だぜ?今や^^」
恵土「全く;誰だよ、ばらしたの;」
秀次「…」
米屋「秀次、これから恵土先輩の護衛につくから公休な。
奈良坂と章平にも連絡しといたから。あと月見」
秀次「ああ」
その後、風間と向き合う秀次…