• テキストサイズ

鬼神乱舞 【ワールドトリガー】

第15章 創痍(そうい)




映し出される、力尽きて気を失ったように見える恵土


恵土「?秀次」

顔を向け、軽く首をかしげる恵土…


双方を見つめた秀次の反応は…

それを見つめたまま固まり、動かなかった…


「その後、奇跡の光を降り注がせてくれたのですよね」

忍田「ええ。
エネルギーを物質化させて、同じ性質にすることで復元させ
南東部はほとんど元通りですが

最後は、そのエネルギーを重傷者が増えないように
治療に使うことで、怪我人を治していったようです」


「なるほど。

長い間お付き合いいただき、ありがとうございます」

忍田「いえ」


「それでは、また」

ボーダー特集番組、終了。


次の瞬間、風間がテレビを切り

太刀川が米屋を連れて外へ出て行こうとしていた。


米屋「!秀次…連絡つかねぇと思ったら」

太刀川「今はあっちへ行こうぜ」

風間「ああ。その方がいい」

米屋「え」

風間「二人きりにしてやれ」


ばたん


扉が閉まり、二人きりになった…


体は起こしてはいないものの、会話は可能だった…


恵土「…
(なんて言おう…
いつも通りに言おうかな、やっぱり)

秀次、陽介から聴いたぞ。
2週間も徹夜して食べれないで倒れてどうするんだよ;

大丈夫か?
っていうか、陽介と連絡取れてないって携帯持ってないのか?」

秀次「…(震え」

それに対し、立ったまま拳を握って震えていた


恵土「おい、何k
秀次「どれだけ…
心配したと思ってる!!!!!!??」

病室に響くほどの大声で叫んだ直後

凄い勢いで歩み寄り、恵土の頭を抱き締めた…


恵土「秀次?苦しいよ;」

秀次「…っ…
俺が…どんな気持ちでっ…;

ぅ…(震え」

ぽとっぽとっ


恵土「!…(涙?」

驚いて目を開き、顔を上へ向けようとするも

その力は強く、無理だった…


秀次「…姉、さんっ…」

恵土「…私に、何ができる?

何をすれば、安心させられる?)

…秀次(なでなで」

痛む左肩と傷…


それでも、何とか右腕を動かし

その背を優しく撫でた…


温かな日差しが降り注ぐ中…

双方の光に照らされて…

/ 1782ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp