第15章 創痍(そうい)
恵土「…なんか凄いね;これ」
風間「取り直しは出来ないので、そのままですけどね」
それから…
一日眠っていた秀次だったが…
ニュースを見て、飛び出していた…
米屋「そんじゃあ、俺は
ちょっと秀次と連絡とって来るわ。会議室借りるぜー?」
小南「あ、学校に行かないと!;
ちゃんと寝て治すのよ!?」
陽太郎「今度来る時は、お土産もってくるぞb」
太刀川「俺はまだ付き添おうかな」
陽太郎「あとは任せた!」
というわけで…
恵土「…三人きりだね」
風間「そうですね」
恵土「…でもさあ…
何で木虎、布団を少し下ろされて
リクライニングで起き上がった時、悲鳴をあげたんだろ?」
風間「怪我のひどさに驚いたんじゃないですか?」
太刀川「っていうより、どう見ても重傷患者だろ」
恵土「しかもその後気を失ってたし;」
風間「ショックだったんでしょう。
今までどのような攻撃を受けても掠りさえもしなかった事実から」
太刀川「っていうより
誰かを庇ってなら怪我率100%だったんじゃなかったか?」
恵土「うん;」
そんなこんなで
最後に、恵土がリアムにやられた所が映し出された
「あの親子を助けようとして
トリオン体を解除してトリオンを使用していますが何ででしょうか」
忍田「おそらく、トリオン体に使われている分のトリオンまで
全てを使い切るためでしょう。
それぐらい事態は切迫していましたからね」
「なるほど。
あ。
ここで空間ごと無効化するバリアーを送って緊急脱出させて
斬りかかられたのが、この直後でしたね。
後ろに跳んで上体を30度ほどのけぞって、斬られ
血を吐いた所に蹴りが炸裂し、左肩ごと壁に叩きつけられ
その後、三輪隊員が駆けつけて病院に運び込んだと」
忍田「ええ。
着くのが1秒でも遅ければ、さらに危険という状況でした。
現に処置が終わってから後
5分もの間、何度も心肺停止になっていましたし」
「ダメージが深刻だったということですね」
その頃、三輪が病院に押しかけ
カードキーをもらい、特別個室のカギを開けようとしていた
そんな時、映し出されたのは
壁を背にして、血を流している恵土の姿だった…
三輪「はあっはあっ」
息を荒らし、病室へ入る三輪…
恵土「…秀次?」
ようやく、邂逅…