第15章 創痍(そうい)
国立国際医療研究センター病院
恵土「え?
ここ、特別個室?」
風間「そうです」
恵土「確かに広いって言われてたような気が」
風間「頷く)Executive Floorの中で
最も高いセキュリティを誇る
会議室、キッチン、応接セットを備えた最上階の部屋で
城戸司令が独自に依頼したそうです」
恵土「ほおほお」
風間「これからは交代で見張りますので」
恵土「え~;何で~?;
絶対安静ならじっとしてるよ?;」
風間「前科として
勝手にリハビリと称して歩き回ったことがありますが?」
恵土「ギクッ!);」
風間「今回、自から監視役として名乗り出ましたので
安心して過ごして下さいね(ギラリ&ゴゴゴゴゴゴゴ」
恵土「なんかこえぇよ!;気迫が凄いよ!;
背後にオーラが見えるよ!;
あ!
救急で運ばれた際、輸血が足りなかったのは
その前に大きな手術があったから足りなくなったって聞いたけど…
Rh+だから
D抗原を持ってないRh-の輸血でも大丈夫なんだがな。
D抗原を持ってるRh+でも問題ないはずだし」
風間「話をそらさないで下さい」
そんな折、米屋が入ってきて…
米屋「よっ。目を覚ましてよかったな^^
ほい、代金帳」
風間「余計なことを…;(溜息」
恵土「え…
ごしごし(目をこすってから再び特別個室の料金を見る)
きぃやああああああああああああ!!!;
お金が!;お金が飛んでいくうううううう!!!;」
米屋「別に気にしなくていいだろ?大金持ち」
恵土「気にするわあああ!!!;
それだけのお金があればどれだけの人助けられると思ってんだ!!;」
米屋「それ以外考えられないのか;」
恵土「だって…だって…;(がくぶる」
米屋「はあ;ボーダー持ちだから気楽に行こうぜ」
恵土「もっと気楽に出来んわあああああああああああああああ!!!!!!;
あまつさえボーダーに!ボーダーに!ボーダーに!!!!!
世話になったのにこの上さらにいいいいいい!!!;」
米屋「おーい;気楽に行けって;」
恵土「身が持たない体が持たない心が持たないいいい(がくがくぶるぶる」
米屋「まずお前の場合その精神なんとかしようぜ;
本当に持たないぞ、この調子じゃ;」
逆に心配が増えた;
(10月30日AM6:54更新、378~383(6ページ))