第15章 創痍(そうい)
その後も続き…
出水「どーも(キラン)
シューター用トリガーを色々教わりました。
A級1位、太刀川隊の出水です(微笑」
「先程から恵土さんが使用している
~×~というのは何ですか?」
出水「あ~。
普通なら、トリガーとトリガーを合成して攻撃するんです。
例えば…
アステロイド+アステロイドでギムレットとか。
その場合だと、アステロイドを
右手と左手の両方のトリガーを併用した状態として撃ちます。
けれど、恵土先輩の場合
そう言った合成ではなく融合を使っているんです(キラン」
「おお!
それは一体どういう違いなんですか?」
出水「まず合成の場合は
トリガーを両手が使用しているといった状態になるため
他のトリガーは一切使用できません」
「ふむふむ」
出水「しかし、融合の場合は
こちらにあるように
シールド×アステロイド、バルブ
その後、グラスホッパーも使えているでしょう?」
「はい」
出水「つまり
他のトリガーを使用できるという点がみそになるんです。
融合だと、二つのトリガーを一つとしてとらえられます。
さっきの例だと
『シールドと同じ分散しない強度を強めたアステロイド』という一つのトリガーとして認識されるんです。
その場合は、シールドとアステロイドのどちらとして
認識されるかを選ぶことができるんです。
シールドとしてなら
超高密度に圧縮された、超強度なトリオンの障壁として利用。
アステロイドとしてなら分散しないトリオンとして
グラスホッパーで放出させて使用。
画像にもあるように
メテオブラスター、サイレントブラスターが有名ですね。
全くトリオンを分散しないため
手元に戻して再利用するのが、彼女にとっての十八番です。
そういった使い分けもまたできるんですが
一つだけデメリットがあるんです」
「というと?」