第15章 創痍(そうい)
緑川「11歳で、入隊と同時にA級隊員と認められてから
初めての防衛任務に当たった時
ひどいことを公衆の面前で言われたり
中傷されることがあったんですよ。
それが今で言うアステロイドとかのシューター用で
当時はなかったらしいけれど、防衛任務の時に使ったことで
そんな時、恵土先輩は言ったんです。
『同じことをされたとしても、人の感じ方は違う。
価値観、考え、捉え方…それらは、人によって違う。
経験してきたものが違うと同時に、見る方向も違うからだ。
見る方向も違えば、言うことだって違う。
バラバラな個性を持った、一人の人間たちの集まりだ。
だが…
ただ、これだけは忘れるな。
ボーダーの意味を、護る先に何があるのかを。
その上で、今自分に成すべきことをなせ。
今、ここに居る者たちは
自分でこの道を決め、自ら選び、ここに立っている者たちだ。
その入った時に抱いていた目的だけは、どうあっても忘れるな。
以上、解散』
って締めて終わったんですよ!」
「おお!
というより…それ、11歳で言える言葉ではないのでは?;」
緑川「まあ、恵土先輩の場合
近界民に、知っているもの全部を殺されたり
行く先々で、話そうともされずに存在を否定されたこともあったらしいし…
そういう経験則かなって思ってる」
「なるほど!
人生で大いに経験している上での人格ですね」
緑川「あと、木虎ちゃんが凄く気に入られてて
木虎ちゃんの悪口を言われたら流石に怒るよ?
自分の時は怒らないけど、俺の時も怒ってくれた。
木虎ちゃんもまた、恵土先輩と同様に
恵土先輩の悪口を言われたら怒るよね?^^
俺もだけど(微笑」
木虎「ちょっ!;何でそういうこと!//(慌」
「さて、お二方は
恵土さんから弟子と認められているわけですが
どういう感じでしたか?」
木虎/緑川『凄かったです/みっちりでした』
「あの…;
細かいことを説明して下さい^^;」
木虎「私の場合、72時間ぶっ続けでやりました。
冬休みの時」
「え!?;」
緑川「俺の時は38時間みっちりやり続けたなぁ。
木虎ちゃんと同じで冬休みの時」
「え!?;」