第14章 大規模侵攻
その頃、ボーダー本部では
風間「どういうことだ?
トリオン体が使えるようになっている」
突如降り注いだ光の粒子に対し
ふとトリガーを発動させ、できていることに疑問を浮かべる風間。
菊地原「こういうのが出来るのっていえば
恵土先輩以外いないでしょ?
ねえ、忍田本部長…?」
問いかけるも
応答の無い状態に対し、まゆをひそめる菊地原
その折…
忍田「…(ぎり」
作戦室で
忍田は拳を強く握りしめながら、悲痛な顔をしていた…
鬼怒田「病院を手配した!
そこから東へ300だ!!全力で運べ!!!」
菊地原「?何を運んでるんですか?」
通信機を通して、丸聞こえだった…
忍田「……
心して、よく聴いて欲しい。
恵土が、死にかけている」
菊地原「…え?…
何言ってんですか?
エイプリルフールは今日じゃないですよ?」
忍田「冗談でこんなことは言わない!!(ぎゅ」
それに黙る中…
城戸「…残り、トリオン兵はいくついる?」
沢村「ちょうど30体、南西部の地区です。
北部も西部も南部も東部も壊滅。
他は全て…」
城戸「ああ。
ほぼ、恵土が駆除した。
もう間もなく、終わるだろう…」
そんな折、迅たちから通信が入った
太刀川「こちら太刀川。
近界民は片付けた。
だがC級の数が合わない。
俺がつく前に結構さらわれたっぽいな」
東「本部、こっちもC級が15人ほど足りない。
我々が人型の相手をしてる間にやられたらしい。
付近の残敵は掃討した。
B級合同は救助に移行する」
迅「城戸さん
もう敵戦力の追加はないよ。
救護班を向かわせても大丈夫だ」
城戸「…迅。
この結果は、お前の予知の中ではどのあたりの出来だ?」
迅「……最初から2、3番目くらいでしょ。
A級B級が捕まるパターンも、民間人が死にまくるパターンもあった。
皆…本当によくやったよ」
城戸「なるほど…わかった…
ご苦労」
民間人
死者0名
重症0名(光の粒子を降り注がせる以前に送って治していたため)
軽症0名
ボーダー
死者0名(恵土によって護られ、隠されていたオペレーター発見)
重症1名(恵土)
行方不明32名(すべてC級隊員)
近界民
死者1名(近界民の手による)
捕虜1名
対近界民大規模侵攻、三門市防衛戦
終結