第14章 大規模侵攻
その後…
遠征艇が帰還し、三門市の天候が晴れた…
それとほぼ同時に…
リアム「お。帰還命令が実行されたのか。
なら、俺も行かないとだな。
当初の目的は、『両方共に』達成された(微笑)
生き延びること、祈ってるぜ^^
モールモッドが、間もなくここに来るが…
生き残れよ?」
そう辛そうな顔をして言いながら
遠征艇に乗って帰っていくリアム…
(別の遠征艇のため、レプリカの命令は無効)
リアム「あ~あ。
5人だけ先に帰って、船が広々してるなぁ~」
伸びをしながら、椅子にもたれかかり…
眠りにつくリアムは、疲れ切った顔をしていた…
ちょうどその頃
恵土は、意識が半分ありながら思い出していた…
『こんなにも、世界は美しいのに…
(太陽が昇り、大自然が映し出される』
幼い自分が、一人でさまよう中で見た光景…
それは、太陽が煌めく中
森、山と川が鮮明に映し出された光景だった…
「テレパシー?」
無意識の内、それを送っていた…
『人が加わるだけで、それが無くなっていく…
(戦場、瓦礫の山…燃え焦げている木)
何で…人は、争うの?
何で…人の血を平気で流せられるの?
(村人たちが死に至る場面と
倒れた村人と、血がまぶたに浮かぶ…)
…人は、いていい存在なの?
(両親の満面笑顔が思い浮かぶ)
…私がいて、何ができた?
(血だまりの中、自らの手もその血で汚れる所が浮かぶ』
辛うじて目を開けると…
そこにあったのは…
恵土「っ…(ボーダー本部のマーク?
そうだ…
私、帰らないといけないんだ…あの場所に…
今度こそ、護り抜くためにも…」
そう思いながら、起き上がらせようとするも…
体は、びくとも動かなかった…
全てを出し尽くした後は…
もう、何も動くこともなく…
ただ、息があれながらも…
本部のマークを見ていた…