第2章 田中恵土
~おまけ~
遊真「今回は、恵土のサイドエフェクト・第六感についてだな」
三雲「それは、トリオンの質も
それがどこにあるのかも、全部感知することができる。
生物は強めに、物質もまた同じように…
これって、他にも使い道はあるんですか?」
恵土「うん。
相手の質を読み取ると同時に
同じ質に変換して、攻撃や防御などのトリオンを包み込んで
その後で自身のトリオンの質へ戻すことで吸収を可能にする。
でも、それには一回
トリオンだとかエネルギーの存在する空間全てを
一度トリオンを送り込むことで、質を完璧に理解しないといけない。
でも、その
『トリオンを送り込んで、質をモノにする=理解する』まで
数秒時間がかかる」
三雲「!ってことは…
それまでの間は、吸収とか回復は使えないって事になるんじゃ?」
恵土「あ~。
その間に攻めてこられた場合は
バルブをシールドに形態変化させたり
スコーピオンを使って、遠距離まで飛ばしたりなどで応戦するさ」
三雲「なるほど。考えてたんですけど
『バルブ』って機器に使われてるあれと同じ意味ですか?」
恵土「ん?
ああ。
流れの方向・圧力・流量の制御を行う技全般ってことで」
三雲「でも、アステロイドから応用してるんですよね?」
恵土「ああ。
アステロイドの粒々を、掌の一点へ向けて放出するよう制御しながら
トリオンが全く分散しないようにした、球状の外殻を生成。
そして、その中の密度が
原子も何も存在できないぐらい濃密になったら完成だ」
三雲「だから太陽並に、白く光輝いていたんですね。
でも地球と同じ大きさのを使ったら、流石に倒れるんじゃ?」
遊真「ところがどっこい!
そのサイドエフェクトによって
存在するエネルギー全ての質を把握しているから
そのエネルギーをもとに、自身のエネルギーから
トリオンまでを完全に回復させることができるんだ!」
恵土「うんうん。大正解^^」
三雲「空閑!;
恵土先輩がいるのに勝手に答えたら…」
恵土「そうだなぁ…
一発ぐらい食らいやがれええ!!」バルブ構えた直後に撃つ
『わあああああああ!!!!;』バルブから放たれたブラスターが迫る
どっごぉん!!(バルブ大爆発)
おしまい