第14章 大規模侵攻
恵土「違う世界だからって繰り返してたら
近界民には、そういう奴等しかいないって思われる…
それによって憎しみ合い、恨み合い…
それらがずっと続くことになる…
それが、旅していた時に
ずっと感じていたことだ…
こっちは、どっちへ行ったら解らないまま
3年間放浪し続けていた…
中には全員が全員優しい世界も、なかったわけじゃない。
いくつかあった。
だが…
お前らと同じ考えを有して
近界民を憎んで、逆に利用しようとしてくる人だっていた!
そんなの…
犠牲の上に成り立つ平和に、何の幸せがあるんだよ!?」
「…甘いんだよ」
恵土「?
…!」
どごおおおおおおおおん!!
今度は恵土が殴られ、吹き飛ばされた…
「殺さなきゃ、殺される。
やらなきゃ、死ぬ。
どっちも結果は同じだ。
なら…
少しでも
次世代たちが幸せに暮らせる方を選ぶってもんが道理だろうが!!」
ぼふっ!!
恵土「それが、逆に
近界民として生きる上で、次の悲劇を巻き起こすって言ってんだ!!」
どごっ!!(殴る)
がしっ!!(腕を掴む)
恵土「!」
「…たとえそうだろうが構わねぇ。
どれほど憎まれようが、恨まれようが…
知ったこっちゃあるかよ!(ぎぎぎぎ」
恵土「っ」
「俺は!
星で暮らすもの全てが生きるために、やってんだああ!!」
どごぉん!!!(家へ叩きつける)
恵土「…」
ぱらぱら(家が散っていく)
「やっと大人しくなったか」
恵土「…何で…」
「!(まだ意識が」
恵土「…解るのに…
本当はちゃんと、そうしようとすることも解るのに……
殺された、奪われた…
知っているもの全てを奪われて…
ずっと、失意のどん底で……
そのおかげで、今ある幸せを理解できても…
その過去の傷跡だけは決して消えてはくれない…(ぽとっ)
いつまでも…心を抉ってきやがる…
そんな思いをさせることを…
それを平気ですることまで、引き継がせていいのかよ!?(涙」