第2章 田中恵土
遊真「ちゃんと窓を閉めないとな」
そう言いながら窓を閉める中、ふと思いついたように呟いた
遊真「…あれって、恵土が教えたのか?」
恵土「首を横に振る)ふるふる。
あれは、支部長が教えたんだ。
その後で、迅が面白半分にもっと使いやすいようにって
わざわざスプレー缶を立たせなくてもできるように改良して」
遊真「なるほど。だからすぐに使えたのか」
恵土「うん^^;」
遊真「…話しは変わるけど
一時期、親父とはぐれた。置いてかれたって
親父にそうされたのか?」
恵土「たぶん、実力を測るためだと思う;
一人でもやっていけるぐらい、実力が付いているかって」
遊真「なるほど。確かに親父がやりそうなことだな。
にしても…
恵土のトリガーって、一体何を入れてるんだ?」
恵土「ん~。
スコーピオン、スコーピオン
アステロイド、アステロイド
ライトニング、バイパー
シールド、グラスホッパー
って感じかな?」
遊真「そうか。
でも、他の人にトリオンを送るって誰でも出来るのか?」
恵土「一応できるけど
他の人のトリオンで使うと、トリガーが壊れることもあるんだ。
その人の持つトリオン器官の性能に
差があればあるほど、その可能性は高まる。
だから、ある程度それに合わせるんだ。
トリオン器官によって量と質は決められている=
それと同じにすることで、故障を皆無にするってこと」
遊真「なるほど。
それでわざわざ質を合わせた後で送っているのか。
けれど、何で他の人は
トリオンの形状や質を変化できないんだ?」
恵土「ん~。
そこらへんは、トリガーによって
どのようにトリオンを扱うかを決めているからかな?
それによって、ある程度トリオンを扱えているし
それに質の変え方って言っても、難しいからなぁ;」
遊真「ふむ。恵土のように読み取れないと無理なのか」
恵土「できないことはないけど
できるようになるまで時間はかかるってのが難点かな。
トリガーに頼らなくても
ある程度修業すれば、出来るようになるんだが…」
遊真「恵土の場合
トリオンの量が多い分、より多く修業できるしな(キラン」
何で議論し合ってるんだろ、この二人…;
寝る前にも拘らず
トリオンを用いた戦闘の議論をし続けていました…;