第14章 大規模侵攻
その後…
木虎のおかげで、C級隊員が目当てだと分かり
新たなラービットが多数さらに攻めてきた…
根付「…まだ動かないんですか?」
恵土「まだだ。
人型が出てからが勝負だと伝えておいてほしい。
それまでは、ラービットに気を付けながら
トリオン兵を駆除して行ってくれ。
もう私の助けは要らないはずだ」
忍田「そうか。ならいい。
好きに防衛してくれ(微笑」
うぃぃぃん(扉が開く音)
城戸「一つ聴く。
お前は、何をするためにどこへ行く?」
恵土「…人を護るため
通信室の近くへと行く」
鬼怒田「通信室だと?一体何を」
忍田「恵土のことだ。
深い考えがあるんだろ?」
恵土「…それに関しては保証しかねます。
少なくとも…通信室のオペレーターに
僅かながら、死ぬような気配を感じた。
だから、助けに行く。それだけです」
そう言いながら去っていった…
真剣な顔をしたまま、真っ直ぐに…
鬼怒田「なるほどな。
なら最初から言えばいいというのに(溜息」
根付「ですが、いいと思いますよ?
第一に、遺族となる方が減りますし」
忍田「恵土は別行動。ということでいいですか?城戸司令」
城戸「ああ。好きにさせればいい。
だが…本人の動きは常に監視していろ。
1秒たりとも見逃すな」
根村「?どうしてそこまで?」
鬼怒田「何か言われましたか?」
城戸「…迅が言うには
この大規模戦争で、死ぬ可能性が一番高い人物だからだ」
『!!』
城戸「死ぬには惜しい逸材だ。監視を頼む」
沢村「解りました!」
根付「なるほど。
普段、通信機を付けたがらない恵土が
わざわざ通信機を付けていたのはそういうことだったんですね」
鬼怒田「確かに、その通りですな」
そんな話をしている中
恵土は通信室へとつき、扉を開けて入っていった。
恵土「予め伝えておくことがある。
ここが戦場になって危険になる、それだけ頭に入れておいてくれ。
今分かっているのはそれだけだ」
そうして時は進んでいく…
運命の、その瞬間まで…
(10月19日AM更新、306~315(計10ページ)
再び、遅れた分多めに更新しました)