第12章 入隊試験
~おまけ~
遊真「今回は、入隊試験についてだな」
恵土「入隊試験とは、ボーダーに入隊する際に行われる試験。
基礎体力テスト・基礎学力テスト・面接があり
トリオン量と犯罪歴以外の点で落とされることはまずない。
つまり、ほとんどが受かる」
遊真「ほおほお」
恵土「それをふるい分けするのがオリエンテーションだ」
遊真「それが、さっき俺たちがした実戦のことか」
恵土「戦いに出るのに、向き不向きがある。
トリオン能力が低い人であればあるほど
戦いには出ずにサポートに回った方がいいこともある。
つまり、戦いに出る戦士となるか
戦いを裏からサポートするオペレーターになるかの分岐点の役割を持つんだ」
三雲「ふむふむ」
遊真「戦いに出させて無駄死には御免だしな」
恵土「それで戦いに出ても安全、かつ期待できるものには
訓練用トリガーでの訓練やランキング戦で戦え、点取り合戦となる。
オペレーターは別のことを学んで、あがる必要がある」
遊真「なるほどな」
恵土「ってことで、話は以上d
遊真「別の話になるが、質問してもいいか?」
恵土「?何?」
遊真「俺の親父と、恵土の親父
二人は、最初どこに住んでたんだ?」
恵土「もともとは三門市の出身らしいよ。
弟=父上が、村へ婿入りに行ったんだ。
有吾も様子を見に覗きに来ることがあったから
場所も行き方も解っているはずだって意味。
村に関しては、神隠しとか桃源郷とか
奇跡が起きなければ立ち入り不可能って言われてたんだ。
幼い時、村の近くまで遊びに来てて
そこで金色の髪、焦げ茶色の澄んだ眼をした美しい美女を見かけて
ふらふらぁ~と追いかけていったら、古い村に辿り着いて
どこかの田舎だって思ったんだって。
ちなみに、母上は村長の一人娘。
外人さんが入り込んでから世話してたんだけど
言葉が通じなくても想いは通じて結ばれ合ったんだって」
遊真「言葉が違うのにか?」
恵土「態度とかそういうのでね。
それで、教わった言葉が
God will always save.
いつか、必ず救いがある。そう信じた言葉らしい。
神様はいつも救って下さるだろうって意味」
遊真「救われて結ばれたんだな」
恵土「他に質問はあるか?」
遊真「ある(キラン」