第11章 スキー合宿
三輪「自分を責めて欲しくない、
謝らないで欲しいって想いがあるから
歯止めが効かないぐらい膨れ上がって、二度も言ってしまった。
それが起こった朝と、終わった後の夕方に1回ずつ。
その後も、自分を責めて悔いている。
人のためなら、自分を責め続けるようなバカだ。
相手に非が多少なりともあったとしても
相手の心を想うが故に、それごと自分の非だと思って
逆に苦しんで謝るのがお前だろ。
そういうのを個性って言うんだろ?恵土の」
恵土「…でも」
三輪「自身が弱音を零すことで相手が苦しむのが嫌で
弱みを見せまいとして、気丈にふるまって…
笑っていて欲しいと祈るように…
幸せを願うように祈るように、笑顔を振りまきやがる…
それがお前だろ」
そう言いながら思い返す、姉が死んだ後…
葬式の後、二人だけで三輪家に残っていた…
三輪「…どうして、平気でいられる?」
恵土「…え」
三輪「姉さんが死んだのに!
何であんたは、いつも通り笑っていられる!!??」
そう叫びながら、恵土の胸ぐらを掴む
三輪「姉さんは、俺が殺したようなものだ!!
何で俺を責めない!!??
何で俺を問い詰めない!!??
俺は…
俺は…っ;(涙目)
何も出来なかったのにっ!;(涙」
絞り出すような声になりながら
目を瞑って叫び…自然と零れ落ちていった…
恵土「秀次…
その姉さんが死んだのは、お前のせいじゃ」
三輪「教えてくれ…
何で、そんな風にしていられるんだ…
何で、それだけの力をもって
この世界ごとでも、あっちを全て壊さなかったんだ!!
あんたなら楽勝だったはずだろうが!!」
恵土「…それは無理だよ」
三輪「!
何d
恵土「私はさ…
秀次が笑っていられる、この世界が大好きなんだ^^
秀次が笑っていてくれるから、幸せでいてくれるから
私は本当に幸せだし、笑っていられる^^;(涙目)
どんなに辛い過去があっても
辛いことがあっても…(涙)
秀次が無事で、笑ってさえいられれば…
全部失った時よりは、凄くいい方だから…
だからありがとう、秀次…
生きててくれて…本当に、ありがとう」
涙を零しながら、優しく抱き締めた…
三輪「っ;;」
その言葉に、想いに…涙を止められなかった…
愛おし気な想いのこもった、一つの言葉に…