第11章 スキー合宿
その中でも…
謝ってこられて
謝らせてしまったことに罪悪感にさいなまれることもある…
そして、言われた時も
その後も、罪悪感から謝ると
相手は『ねちこく言ってくる』…
『わざとかこいつ』とも思われていくばかり…
理解してもらおうと思えば、逆の方にばかり行ってしまう…
空回りにしかならない…
誰も、相談相手もいない…
苦しい、痛い…辛い…
謝りたい、謝ったらいけない
謝らせたくない、相手は悪くないのに…
自己嫌悪と
自分なんかと、自分をないがしろにし続ける日々…
そうだ…
潰れればいいんだ、自分なんて…
そうすれば、誰も苦しまずに済む…
そもそも、自分が苦しめば喜ぶんだ…
そういう人達しかいないから…
理解してくれる人もいなければ
自分の不幸を望んで、幸せを感じて笑っていられる人達ばかりだ…
よかった…
これで…
心置きなく、自分を殺せる!!
いい加減にうっとおしいと感じていた
その部分から、自身の全部を殺そうともしていた…
だが…
それを止めるものがあった…
邪魔をするなよ、白帝
私なんか壊れればいいんだ!
幸せになったらいけないんだ!
幸せになんてなったりしたら
苦しんで、殺そうとする人たち以外いない!!
幸せを望む奴なんていないんだよ!!!
けれど…
心の奥では、本当は解ってた…
白帝が、自身へ想いを向けてくれた…
その殺された人たちの命を
生きていたことも大切に想うことで
その人たちのせいで
傷付く人が出るなどということにさせたくなかったことも…
その人たちによって傷付くということを起こしたくないことも…
その人たちが、そんなことを望んでないということも…
しかし…
その白帝から、言葉が聞こえることも全くない…
実質、一人きりの地獄…
思い悩むしかなかった…
忘れて、放置なんて出来ない…
いい加減なマネをしたくない…
それで傷付けるなんて、なおさら嫌だ…
どうすればいいのか解らない
接し方も解らなくなっていく…
正しいことをしているのかどうかさえも解らなくなっていく…
そうして
元の世界へ帰ろうとしている内に、ふと気付けば…
有吾がいた、遊真がいた、秀次がいた…
皆が居た…