第11章 スキー合宿
唯一、心残りがあったとすれば…
あなたが、大きくなった姿を見られないことかな^^
そう、思うのと同時に
剣がソフィアを切り裂く…
トリオン器官を、力づくでとられる…
父上の方は、母上よりも先にやられて…
母上は、それを止めようと必死に走って、逆にやられた…
紅蓮(父上)の想いは…
紅蓮(来るな!ソフィア
来るな!!恵土!
お前たちだけでも生き延びろ!!
そして、未来へ時を紡げ!
人として正しい道を!
皆が共に幸せで笑っていられる道を、悔いのないようすすめ!!)
それだけだった…
両方が共に、自分の幸せを願っており
それでいながら、
恵土「何…
やってんだよ…父上…母上……」
ぽつぽつぽつ
雨が降る中
途中から涙が混ざりながら落ちていく…
恵土「約束…したじゃんか…(涙震え)
ずっと…一緒に、居るって…
そうしたら…
どんなことがあったって…
一緒に、乗り越えていけるんだって…;
っ…;;
約束…したじゃんか…;
三人で…一緒にって…;;
もう二度と、誰も欠けないって……;;;
うっ;ひっく;」
瓦礫にひざまずく中、一つの影が目の前に差し込む
紅蓮『いつか
人として本当の意味で強くなったと認めたら
お前にやろう^^』
それは…柄が瓦礫に刺さったままの日本刀…
暗雲となり
雨が降り出す天候の最中、日が落ちる…
僅かな雲の隙間から降り注ぐ
日の僅かな光を反射させて光り輝く、日本刀を見て…
恵土は…
思わず、それを抱き締めながら泣いた…
誰一人として、護れなかったこと…
強くなんかはないのだということを、噛み締めながら…
その不甲斐なさと、申し訳なさから…
その想いと共に涙を流す中、時は進み…
真っ暗闇に包まれたその時
恵土「うああああああああああああああああああああああ!!!!!;」
涙ながらに、その叫び声は空しく響き渡った…
誰も答えるものがいない中…
一つの想いが、胸をよぎる…
私の、せいだ…と