第11章 スキー合宿
陽太郎「整理するのは大事だ。
ごちゃ~ってなるからな(二度頷く&腕組み」
小南「意味分かってないでしょ;
まあ、いい傾向なんじゃない?
いっつも人のことばっかり考えてるんだから
たまには自分のことを大事に考えた方がいいわよ」
烏丸「心配ばかりし過ぎなんですよ。
それも大事なことだと思いますけど」
恵土「…うん。そうだな」
木虎「恵土先輩、私は…
そういう風に思ったことなんてありません。
どこまでいっても…
どれだけ否定されて拒絶されたとしても
私は、その恵土先輩を尊敬して…心から慕っています//
…ですから…
そういう風に、自分をひげしたりしないで下さい。
自分ばかりを責めて…
消えようとしないで下さい。
そんな恵土先輩だから、一緒に居たいんです。
自分よりも大事にして、必死に考えて…
悩んでる時は一緒に悩んで、頑張って…
たとえそれが空回りでも…
その時は…本当に、大事な時間なんです…
私にとっては…
私にとっては、掛け替えのない時間なんですっ(涙」
恵土「!」
木虎「居場所がないとか、ここに居てもいいとか…
それ以前に、もう答えは出てるじゃないですか…(微笑)
居て欲しいんです、あなたが願っているように…
ずっと…これからも…」
抱き締めながら、涙を零し
切なそうな顔をしながら呟かれる…
恵土「じわっ)…
ありがとう、木虎。
なんか…元気出てきた(ごしごし」
木虎「私にとっては
ただ、傍に居てくれるだけで十分なんです…
失うよりは、また傍に居て…
色んなことをして、共に過ごしたい…
それだけで、十分すぎるぐらいなんです…」
恵土「…そうだな。
私も、そうだった…
ただ、傍に居るだけでよかった。
生きてさえいてくれれば、何もいらなかった…
(誕生日、戻ってきた時に
幼い自分が見たのは、両親が死んだ所が思い浮かぶ。
瓦礫から、第六感で伝わってくる。
殺されるまでの現場と、血…)
色んな時を紡げるから
一緒に想い出を好きなだけ作れるから…
死んだら…
もう、そんな時を紡ぐことも出来ない…
だから、自分に腹が立ったんだ…
護れなかったことに、助けられなかったことにっ!(涙」
再び涙が零れ落ちていった…
両手で目を覆いながら…