第11章 スキー合宿
遠征へ行く前
第一次大規模侵攻よりも前
「あなたのおかげで
秀次も私も、本当に幸せで一杯だった。
両親も死んで、これから大変だったのに
それを無償で助けるだけでなく
たくさんの大切な想いを与えてくれた…
だから…
恵土姉さん、本当にありがとう(微笑」
恵土「驚)!…
な、何だよ改まって//」
恥ずかしそうにする中
「あなたがいてくれなかったら
きっと、あの子は…
秀次は、抱え込んでいたはずだった。
元々気難しくて、悩みを言い出さない方だから…
それでも、恵土姉さんが救ってくれた。
あなたがいたから、私も救われた。
だから…言いたいの。
本当に…本当に、ありがとう^^(涙」
そう笑いながら、涙が零れ落ちていた…
恵土「…(嬉しそうに微笑む」
それを見て、私は自然と笑みがこぼれ出た…
その喜びに涙を浮かべながら、嬉しくて微笑みながら…
恵土「こちらこそ、ありがとう^^
お前たちのおかげで、私だって本当に救われたんだ。
居場所をなくして、奪われて
お前には、その方がお似合いだって…
たくさんの理解者を殺された…
理解者が現れても、いない方がって…
それでも、ここに来て本部で暮らしてて…
そこでも否定されたりとかして…
そんな中、秀次に出会えて…
あんなに笑顔を向けられて、手だって躊躇なく握られて…(左手を見る)
本当に…
今も、幸せで一杯だ^^(涙)
こんな出来のいい妹と弟を持てて…
私は、本当に幸せ者だ(微笑)
心から、そう思うよ^^」
妹と言う時、抱き締めながら頭を撫でた…
喜びが溢れ、嬉しさがこみあげた…
それは、三輪の姉もまた同じだったみたいで
本当に、幸せそうに笑っていた…
途中から秀次も加わって
恵土「可愛い子でちゅねぇ~^^」
三輪「殺すぞ!!」
バカげたやり取りをして
それを見た三輪の姉は、笑っていた
いつも、そんな私たちを見ては
とても楽しそうに笑っていた…
本当に…楽しそうに…
それが、私にとっても
秀次にとっても
本当に楽しくて、嬉しくて
小さい頃から、何度もこんなやり取りは続いていた…
それが、最後のやり取りになるとは思いもしないまま…