第11章 スキー合宿
陽太郎「深きを知り、深きを学び
全てを無駄にさせず、生かし続けていく…
たとえ敵であろうと、味方であろうと
人であることには違いない。
間違いもあれば、過ちもおかす。
誰にでもあるもの。
悪い環境によって、なされることもまた然り。
しかし、それらを止め
正してこそ、本当に護られたことになるのだと。
だから俺は、正義の奥深さを知り
実行する重みを理解することができた!
少なくとも、ごっこをしていた時よりは!
今はもう、ヒーローごっこではない。
俺は、本物のヒーローになる(キラン)
恵土のような、救世主になる!
そう決めたのだ!(ぐっ」
拳を握りながら叫ぶ陽太郎に対し
各々は息をのんでいた…
僅か5歳にして、そこまで語ることに驚いて……
木虎「…そうね。
とにもかくにも
私が一番尊敬している人は、恵土先輩よ。
小さい時…
第一次大規模侵攻の時に、たまたま三門市に居たの。
それで、トリオン兵に襲われて危なかった時
恵土先輩が助けてくれたのよ。
…それがきっかけかしら。
ボーダーになりたいと思ったのは…
本当に大事そうに接してくれたから…
優しくて温かい…
その中に、強さを垣間見たからなのかもしれないわね(微笑)
太陽のように」
微笑みながら
窓越しに太陽を、目を細めながら見る木虎。
迅「いつも、玉狛支部の太陽だよ。
俺がくる以前から、恵土は支えていた…
きっと、玉狛支部の大黒柱だと俺は思う…
第一、よく支えてもらったしな」
恵土「?そうか?」
迅「ああ。
助けられてばっかりだったよ、本当に(微笑」
恵土「…こっちだって、人のこと言えない。
風邪ひいた時も看病してもらったし
いっつも助けてもらったし
ここ(三門市)に来れて、心も救ってもらった…
お互い、助けたり助けられたりって感じだしな^^;」
遊真「いたちごっこってことか?」
三雲「もちつもたれつって意味だと思うぞ?;」
遊真「なるほど」
雨取「とても参考になる言葉ばかりですね」
陽太郎「頷く)うむ!
恵土は人類の理想だ!」
恵土「そう言ってもらえると光栄だよ(微笑)
ありがとう^^」
そんなこんなで
そんな皆と、楽しそうに昼食を食べるのだった。