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鬼神乱舞 【ワールドトリガー】

第11章 スキー合宿




陽太郎「俺がまだ…3歳程度のガキの話だ」
迅「今でもガキだがな(にや」

陽太郎「うるさい!;

話しは最後まで聴けぇ~!」

迅「はいはい(微笑」


そして…

2年前、陽太郎はいつものように外に出て

ヒーローごっこをしていたそうだ。


と言っても

実際は、パトロールして

いじめっ子たちを成敗して回るつもりだったらしいが…


「あん?」

「何だお前」


陽太郎「悪は俺が許さない!

食らえ!正義の拳をぉ!!」

そう言いながら、拳を当てようと

肩を回転させながら叩きそうになった…


その直後

ガシッ


「やめろ」

陽太郎「ぬっ!?

何者だ!
大勢が寄ってたかって、一人をいじめているんだぞ!

それを倒さないでどうする!?」

その手をふりほどこうとする陽太郎だったが

その掴む手は、びくともしなかった…


「…殴られた人がどんな気持ちになるか、知ってるか?」

陽太郎「?」


「殴る人は、殴った時に何を感じるか解るか?」

陽太郎「??」


「…殴る人は、拳を痛める。

殴られた人は、殴られた部位を痛める。


争い合い、傷付け合っても

何も解決などはしない…


いつまでも続く、痛みだけだ」

陽太郎「?何が言いたいんだ?」

首をかしげる陽太郎に対し

その腕を離しながらひざまずき、両肩に両手を置きながら言った


「痛む人の心を感じ取れぬものには

正義の心は宿ってはいない。


傷付けた後も、平然と笑っていられる人間に

正義を語る資格はない。


どちらも、互いを傷付けてきた…

その場合、お前ならどうする?


された場合、した場合…

双方のことを、よく考えろ…


お前は

傷付けて苦しませて、自分たちだけで幸せになる道と

傷付けず苦しませずに、皆で幸せになる道と

どちらの道を選びたい?」

陽太郎「!…

俺は…(うつむく」


考え、うつむく陽太郎に対し

その頭に、そっと右手を乗せる人

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