第11章 スキー合宿
がさっ
「お~。
深かった森を抜けると、こんな所があるんだな。
自然で空気も澄んでるし、いい所だな」
「待て!私有地だぞ。
それに…
ほら、生き残りだろ?例の」
森の近くから、そう語る二人の狩り人。
その内の一人は、背を向けたまま
陽太郎を見ていた恵土を指さしていた…
「そうか。
じゃあ、ぱっぱと戻るか」
「何度も来てるが、やっぱり薄気味悪いな。
暮らしに帰る者の気が知れねぇ」
それに背を向けて立ち去ろうとするおじさんたち
陽太郎「ムカッ!」
木虎「ぎり)くっ
あn
迅「落ち着け。
一番苛立っているのは、本人の方だ」
陽太郎「恵土を馬鹿にする奴は許さぁ~ん!」突進
恵土「本人が我慢してんだから落ち着け」掴んで止める
怒りに駆られて
突っ込んでいこうとする木虎と陽太郎に対し
各々を真顔でとめる迅と恵土だった…が
遊真「ねえ、おじさんたち。
知ってる?」
「ん?」
「何だガキ」
おじさん二人が振り返って、遊真と向き合う中…
遊真「ここ、出るらしいよ?
夜になるとさ、「助けて」「助けて」って…
今もさぁ…
人里で平和に暮らして住んでいる人たちを憎んでいるのかもしれないよ?
助けようともしないで
知ろうともしないで外交を絶ち切って
地図にも載らないようにした、そっちに対してもさ…(トリガーオン!」
「は?」
「何言って」
そう言っていぶかしげな顔をした直後、一瞬消えて…
遊真「この…俺のようにさ(黒&血みどろ」
『ひっ!!??;
ぎゃあああああああああああああああああ!!!!!;』
背後に回って、恨めしげに見つめる遊真…
それに対し、恐怖のあまり大疾走して逃げていく狩り人たち…
遊真「これでもう二度と来ないだろうな(にや」
恵土「…;
何で人体模型の顔面半分に血のり?;」
遊真「その方がリアルだろ?
第一、顔面も蒼白に出来るとは…
恐るべきは、脳波の通りに動いて創造してくれるトリオンだな」
恵土「まあ…
そうなるように作ったからな(苦笑」
腕組みしながら頷く遊真に
思わず苦笑する恵土だった…
その後、怒りながらもそうしてくれたことに…
多少なりとも、喜びを感じていた…
恵土「ありがとう(微笑」
遊真「気にするな。
俺のやりたいようにやっただけだからな^^」