第10章 大晦日&正月
遊真「…恵土らしいな(微笑」
三雲「…っていうより
壊れるまで、これを飾っておくんですか?;」
恵土「そうだな。
イルカとかクジラとかヒグマとか」
三雲「言いながら切ってる!!??;(驚&汗」
遊真「もはや達人だな」
レプリカ「違うな。
1秒につき、0.001秒で正確に30か所に分けて
微細に通り過ぎるまでの間に、動きに僅かな変化を与え
即座に、その形になるように制御し切っている。
一太刀=たった0.001秒で
雪の塊を、木彫りの人形のように切り刻むことは
並の達人などには、決して出来ないだろう。
達人を超えた、未知ともいえる神といった枠組みだろう」
恵土「ありがとう^^
それはそうと…
これら全部、玄関にでも飾っとくか」
三雲「飾るんですか!!??;」
太刀川「お~い、恵土。
って何で袴姿になってるんだ!!??;」
恵土「古き伝統故、このような格好をすることにいたした。
済まんが、堪えて下され」
太刀川「いいなぁ!!
その口調も武士っぽい^^」
恵土「いや、さっきの冗談ね?;
流石に、そんな口調でい続けたらちょっときつい;
っていうより、古き伝統の流儀でやってるんだ…
人ってのはさ…
一人であっても、一人じゃないって思う…
それまでに、数々の人たちが居て
そのおかげで自分が居て、一人の中にたくさんの人がいる。
数え切れないほどの人たちが…
先祖たちもひっくるめて、ここにある…
だから…誰の命も尊いんだ…
私は、その人たちを護るために闘っている…
傷付けるのでもない、ましてや殺すのでもない…
その人の為に、周りの人の為に
それらだけじゃない…
全ての人の為に
護ることを自分の道に選んで、決めたんだ。
それだけは…その道だけは!
死んだとしても、誰にも譲らねぇ(真剣&睨)
この日本刀を受け継ぐ前…
最初に失った時から、決めた道なんだ」