第10章 大晦日&正月
~おまけのおまけ~
かまくらの後始末
玉狛支部に帰ってから…
遊真「なあ、あのかまくらって
どうやって壊せばいいんだ?」
恵土「ん?」
遊真「塩をふるとかで、ガチガチに固めただろ?」
恵土「あ~。
いいよ、私がやっておく。
日本刀もっていくから、天井で先に待ってて」
遊真「天井じゃなくて屋上な」
そして、数分後…
恵土「では、かまくらを壊します。
まずはかまくらに礼!(お辞儀」
遊真「何でだ?」
恵土「使わせてもらったものだからだ。
壊すからには、それなりの礼儀を示すべし。
ありがとうございました!(お辞儀」
遊真「なるほどな。
ありがとうございました!(お辞儀」
二人そろって礼をした後…
かちゃ
屋上の扉を開けながら入ってくる人がいた…
三雲(一体何を?;)
恵土「じゃあ、まずは一部分を壊すとするか…」
日本刀の鞘を腰に差し
右手で、左腰から上へまっすぐに抜きながら
左上から右下へ切り裂くように降ってから、構えた。
遊真「おお。カッコいいな(キラン」
レプリカ「ああ。日本で言う所の武士だな」
恵土「せいっ!」
ずばんっ!!
かまくらへ向け、一太刀を浴びせた…
すると…
遊真「おおー!凄いんだな、武士って」
三雲「いやいやいや!;
普通の切り口じゃないでしょ!?;
第一!それは人とかを斬るものd
恵土「何言ってんだ?
皆を幸せで笑わせるために刀を取ったって聞いたぞ?」
三雲「どんな侍!!??;」
遊真「と言うか、先祖から代々受け継がれてきたのか?」
恵土「うん」
遊真「何で、姉じゃなくてお前が選ばれたんだ?」
恵土「…先祖に似てたかららしい。
初代…
刀を作って、振るった人が
そういう考えの持ち主だったんだ。
力とは傷付けるために非ず
憎しみ合い争い合うために非ず
人の笑顔を護るためにありって…
だからさ、この刀は汚れていない。
(刀の切っ先を天へ向けて、胸の正面に構えながら見る)
先祖代々、どんな生き物も切り捨てず
当て身と峰打ちだけで乗り越えてきたんだ…
だから、この日本刀を引き継いだことを誇りに思ってる…」