第10章 大晦日&正月
恵土「その想いのおかげで…
父上や母上から教わった思いだとかも思い出せて
本当に…救われたんだ……
だからさ
解ってやれないだとか、そんなのは関係ないんだよ。
その痛みに、涙に寄り添って
支えようとしてくれる、助けようとしてくれる。
それこそが、一番必要で
助けを求めている人にとっては
何よりも大事で、本当に重いものなんだ…
だから…
助けを求めている時に
助けてもらえない、痛みも寂しさも解るから…
それから救い出してくれたお前だから、惚れた…
お前以外、結婚する相手なんて考えられないんだよ。
それがなければ、今の私はあり得なかった…
だからさ、遊真…
自信もって、私の未来の旦那だって言っていいぞ^^」
遊真「ふむ…なるほど。
どっちにしろ、救われていたってことか(微笑」
恵土「そういうこと(微笑」
遊真「…でもまあ
責任を持って行動しろってことと
傷付けようと思わずにやっていた場合は止めて
いずれ来る悪い未来から護れとか…
考えて、ちゃんと見ろっていうか考えるとかも
色々、たくさん学べた気がするな==(にや&キラン」
恵土「それなら何よりだよ^^
それより、スキー!楽しもうねb(ぐっ」
遊真「ああ(ぐっ)
…恵土、実は俺も救われてる。
親父が死ぬことなんてなかったのに
俺の落ち度だったのにって、心のどこかで思ってた。
そんな風な所から、恵土は救い出してくれた。
ちゃんと向き合って、笑っていられるように
笑顔で過ごせるように、いっつも気を回して…
俺よりも、誰よりも
その向き合う人を、ちゃんと大事に想ってくれる。
どんな人が相手だとしても
怒りとか一時の感情で見失わず
その一部も全体も、きちんと向き合って
それごと大事に想って、護り抜こうとすることができる。
それは…
誰にでも出来ることじゃないって、俺は思ってる(微笑)
だから恵土…
お前も、自信を持て。
それで、俺の未来の自慢の女房だって言ってくれ^^」
恵土「…(くす)
その言葉…そのまま返すよ(微笑」
そうして、玉狛支部へと帰っていく…
自分自身と、皆の居場所へと…