第10章 大晦日&正月
三輪「…それでも…生きろ…」
恵土「!…なん、で…」
三輪「いいか?
潰れそうになったら、俺が殺す!
その潰れる時まで、俺が絶対にさせねぇ!!
だから…生きろ!!」
その脳裏には…
幼き頃の出来事が蘇っていた…
「大丈夫だよ。
私が、何度でも支えるから。
潰れそうになっても
間違った方向に行きそうになっても
絶対私が、連れ戻しに行くから。
だから…大丈夫^^
一緒に生きよう。
一人が無理でも、二人なら…
どんなことが起こっても、支え合っていける…
秀次が苦しいなら、絶対に支えにいく。
だから秀次…一緒に生きよう^^
私も頑張るよ。
だから秀次…頑張れ^^
一緒に乗り越えて、生きていこう(微笑)
皆で一緒に…
それごと幸せに変えて、笑って生きよう^^
だから大丈夫…大丈夫だよ^^」
気が済むまで泣いて、泣き止んで…
「秀次…行こう^^」
そう笑って、温かくて…明るい声で
優しい笑顔で、手を向けて…
どこまでも真っ直ぐで、想いを向けてくれる…
「…(ごしごし)
うん!^^(頷く」
それが、俺には嬉しくてたまらなかった…
姉さんもまた、同じで…
俺は…俺たちは……
お前がいないと知り得ない、大切なものを
与えられた気がした…
だから…こう思った…
俺も…そんなお前を、支えたいと…
三輪「あの時…
そう言っていたのは…
他でもない、お前だろうが!;(涙)
だから…だから……
俺にも、支えさせろ…バカ恵土」
抱き締めながら涙を流す三輪…
それに対し…
恵土もまた、震えながら涙を流し泣いていた…
恵土「…ずずっ;
しょうがないな…;
解ったよ…
地獄の果てまで、生きる…
どこまでいっても、頑張って生きるから…;
辛くなったら、いつでも支えに行くから…;
今だけでもいいから;支えて;
もう…想いがいっぱいで、耐えられそうにもないから(ぼろぼろ)
その後は、またいつものように笑うから…
バカばっかやって笑わせるから…;;」
抱き締めながら、顔を胸へ押し付ける
三輪「…余計なお世話だ、バカヤロウが…(つー」
その中、その頭を撫でながら
涙をまた、流していたのだった…