第10章 大晦日&正月
三輪「俺は!!
そのお前だから…っ!
俺は、お前が好きなんだ!!
もう、二度と…
失いたくない…
そう思っている…
だから…死ぬなんて言うな!
潰れるなんて言うな!!
例え、他の奴らが望んでいたとしても
俺は…そんなのは望んじゃいない!!!
俺は…
姉さんだけでなく、お前まで失いたくはない!!!!
昔…
俺に、言っただろ……
どんなに辛くても生きろって…
学校で悩んで、苦しんで…
辛い時、話した時…お前は、そう言っただろ…
ずっと、お前は…
俺の味方だと…
ずっと、どんな時でも駆けつけると!
一緒に居る。
不安じゃなくなるまで、いつでも付き合うと;(涙)
お前がいなくなったら…
誰が、お前の代わりをするんだよ!!!;(ぼろぼろ」
恵土「!…秀次」
三輪「お前の代わりは、お前しかいない!!
お前じゃなきゃ…
ろくに、心の隙間さえも埋まっていかねぇ。
お前だから、今まで俺は潰れずにいられた!!
だから…生きろよ」
恵土「私は…
もう、疲れたんだよ…
怒りや争いに巻き込まれて
怒りを抱いていて接したら、逆に辛くなる一方で…
もう、負の感情なんて抱いたり
それを爆発させる気力を持ったら…
もっと周りが辛い思いになる…
そんなのは、もう御免なんだ…
もっと、それ以上辛い思いをさせるなんて…
もう嫌だ…っ;
もう、耐えられない;
今までの分だけで、胸が張り裂けそうなんだよ;;
村の皆も死んだ!;
近界でも、色々差別されたり!!;
仲良くしてくれた奴等も
あんな奴と私を仲良くしたからだって殺されたり!!!:;
もう…うんざりなんだよ;;
それでも、笑うしかないじゃんか…;
そうじゃないと!;
皆、幸せな時に…
幸せを感じている時に、笑えないから!!;;
だから…
もう、全部失ったから…
もう、十分わかったから…
自分が、要らない存在だって解ったから;;
だから…
秀次…お願いだから…
私を殺して…;;;ぐずっ;」
両肩を、三輪に掴まれたまま
その裾を掴みながら、泣きながら頼み込む
その時、その心の中では
どうしようもない思いが溢れかえっていた…
今までの苦しみと痛み…哀しみが……