第10章 大晦日&正月
三輪「嘘をつくな!!
そうやって目をそらしている時は
何かを隠そうとしている時だ!!
小さい時からお前は…
いっつもそうだった…
辛いはずなのに、辛いとも言おうともしねぇで
いっつもへらへら笑って、辛いことが無いように言って…
その上、バカみたいなことばっかしやがって…
だから勝手に誤解されて
孤立させられて、一人っきりだったんだろうが!!
結局…
お前は、辛い顔をさせたくないし
辛い思いもさせたくないって想っているからこそなんだろ?
だからずっと…
ずっと、苦しい顔も見せねぇで生きてきたんだろ?
初めから、お前は!
ずっと、相手のこと以外考えやしないんだろ!!
何でお前は!
自分の心のことを考えないんだ!!!??
押しつぶされそうになってるくせに
いつだって助けを求めねぇ!!
心が悲鳴をあげていても壊れそうになっていても
全く何も言おうともしねぇで
俺たちが笑っているのを嬉しそうに見ていやがる!!
人が辛い時は、いつだって感傷に浸らせないぐらい
いっつも笑わせてばっかり来やがるくせに!!
「あの時秀次ったらねぇ~」
「いい加減にやめろ!;(ぷんぷん」
そう思わせる暇もないぐらい
バカなことやったり笑ったりさせてバッカのくせに!!!
「大丈夫だよ、秀次。
どんなに辛くても、ずっと一緒に居るよ^^
泣き止むまで、いつまでも付き合うから…
だから、気が済むまで泣いて(微笑)
それで泣き終わったら、一緒に笑おう^^
それまでの苦しみや辛さが、報われるぐらいに…(涙」
あの時…好きに言いやがって…
姉さんが死んだ後、苦しんでた時…
抱き締めながら、そう言いやがったくせに…
その言葉に!
その笑顔に!!
…その想いに!!!(涙目)
どれほど俺が救われたと思ってる!!!??
何で俺には!!
お前に、何もさせてくれないんだ!!!!??」
恵土「…」
三輪「答えろ!!!!!!(涙」
悲痛な叫び声が響く…
今までの想い出と
それまでに築き上げてきた日々が…語っていた……
俺にも、救わせろと…