第2章 田中恵土
恵土「『超高密度一点集中アステロイド』
=『バルブ』自体、空気も通さない結界だろ?
その外側の影響は、内側に来ない。
つまり、光速移動による影響は内部には出ない。
それを応用して、包み込むと同時に
内部の物質ごと、エネルギーへと質を変換することで
物質全てを通り抜けるように設定。
と同時に、光の速度で外へ出るように制御したってこと」
小南「あーあ;
蜘蛛の巣だらけ」
恵土「バルブ、サイレントブラスター」
遊真「ほうほう。小南先輩の髪からでもできるんだな。
(小南先輩に貼り付いてた蜘蛛の巣が完全に消滅したな」
恵土「うん。
エネルギー体なら、何でも透過できるし」
遊真「とうか?」
恵土「光や放射線などが
物体の内部を通り抜けできるってこと。
解りやすく言い表すのなら
超高密度にしたトリオンというエネルギーの
互いの結びつき=結合強度を、まずばらけさせる。
それから、物質内で抵抗を受けないように
溶け込むように=物質と同じ質にすることで
全体に広げる際の抵抗を0にし
さらに、物質内で光速で動けるようにする。
本来なら通り抜ける際に
エネルギーの密度の強弱の変化で壊れたり、音が出るはずだが
それを出ないように、拡げる際に注意する必要がある。
出たとしても囮にするがな。
全体的に水が土に溶け込んでいくかのように
自然と、吸い込まれた時と同じように拡げていくんだ。
な?コナン」
小南「そのあだ名やめてよ;」
恵土「あはは;
読み間違いがきっかけだったよな^^;」
遊真「いいなそれ(キラン」
小南「よくない!;」
恵土「とにもかくにも映像見ようか。
なんか脱線しちゃってごめんな^^;」
小南「//…別にいいわよ、恵土なら。
わざとじゃない事ぐらい解ってるし(溜息)
それに尊敬してるし//(小声」
遊真「ふむ。
小南先輩が尊敬するほどの腕か」
レプリカ「なかなかに興味深いな」
そう言い合う二人をよそに、もう二人は呟き合っていた…