第2章 田中恵土
遊真「それで連れまわされてからはぐれたのか?」
恵土「うん。
というよりも…正確には、置いてかれたのかな?;」
遊真「?どういう感じに?」
恵土「半年ぐらい経ってから
移動することになってたんだけど、寝過ごして。
『後は自力で頑張れ』って書置きと共に置いてかれた」
遊真「…親父らしいな」
恵土「自分のことは自分で守れ。
何時でもお前を守れるわけじゃない。
自分を鍛えるなり頭を捻るなり自分でどうにかしろ。
自分でどうにか出来ないものには近づくな。
想像力を働かせて危険を避けろ。
ってな感じで前夜に言われておしまい。
それでも…
自分なりに、どうにかしたくってさ…
トリオンの扱いだとか、武器の扱いだとか
元々体術は得意だったから、色々と頑張ったしできた。
そんでもって、有吾と再会できたってこと」
遊真「ついでに、俺もいたんだっけな」
恵土「うん。
この世界が接近するまでの2か月間を一緒に過ごして…
別れる際には泣きつかれたんだっけな^^;」
遊真「うん。そして結婚して欲しいと言った(キラン」
恵土「そればっかだな;」
遊真「俺は本気だぞ?
了承されたし、問題ないだろ?」
恵土「…結構強引なんだな;)
ん~;あ!小南が来る!」
遊真「うまい具合にはぐらかされたな)
俺を男としてみる気はないのか?;(汗」
そんな中、
小南「やっと見つけてきたわ!(キラキラ」
恵土「蜘蛛の巣ついてる;」
遊真「お、蜘蛛もついてるぞ」
小南「えっ(青ざめ)
きゃああああああああ!!;」
恵土「…」
遊真「?バルブ作ってどうするんだ?
(というか、何で生身で?」
恵土「ちょっと見てろ」
蜘蛛をバルブで包んだ直後、光の速度で外へ出て
空になったバルブだけが帰ってきた…
恵土「復元(微笑」
そう言った直後、バルブは恵土の体内へと入り込んでいった…
小南「ありがとう、恵土;」
遊真「今の、どうやったんだ?」