第46章 解禁
菊地原「どちらにしろ…
誰でも同じですよ、誰もが色んなもの抱え込んでんだから」
恵土「…その人の人生だから、そんなに気にするなってことか?」
菊地原「そういうこと(頷」
恵土「…
そっか。
ありがとう、きくっちー。
なんか元気出た!^^」
それに至るまで、何年もかかった。
それでも、少しすっきりして…
笑えてきた。
菊地原「それならいいですけど、全部吐き出さなきゃ殺しますよ?(じと目」
恵土「なんか信頼されてない!!;」
菊地原「…」
恵土「…心の闇、負の感情、憤り、飲み込んだ感情…
色んなものが溜め込まれて、感情がマヒしていったのに……
それで良かったって思ってたら、違ってて…
慕ってくれる人から見れば、それは痛々しいものだって解った。
…少しは、前を向いて生きなきゃだよな」
菊地原「そうそう。
うだうだ言ってたってどうにもならないんだからシャキッとしろって感じ」
恵土「…ありがとう(微笑)
影浦も心配してくれたんだけど、蒼也にでも言われたのかな?」
菊地原「さあ?」
恵土「…実はさ…
死ぬ方法は、ただ一つだけある。
祠の地下にある結界を維持する小さな祠に飛び込むって手が…
でも、そしたら記憶からも消えていく。
けど、それは嫌なんだよな?」
菊地原「嫌だ」
秀次「あほなことを言うな」
恵土「あ、起きた?おはよう、秀次^^」
秀次「…」
そう言う中、黙り込む秀次に対して苦笑しながら続けた。
恵土「…(苦笑)
私にとっては、一番痛いのは信じられないことだ。
霊だとか、色んなものが視えて…
その分、何か嫌な感じとかまで感じ取っちまって……
だけど、言い切れなくってさ…
大事にするって約束したもんな、皆と一緒に(苦笑」
菊地原「そうですね。死ぬ夢見て」
1346~1350参照
恵土「…
人の人生、その人じゃなきゃわからないこともある。
感じる点も変わってくる…
一族の問題とか色々あるけど…
気負い過ぎて壊れてもいけないし、自分も含めて大事にしないと、か…
一番難しいな
無意識の内に感じ取るから(俯く&苦笑」
菊地原「大丈夫ですよ、見張ってますから」
秀次「俺もな」
恵土「…ありがとう^^」
そうして、3880年ぶりに結界が解禁された。
それは神々しい光だった…