第45章 呪い
もともと、恵土先輩は
元々武道系の部に対して、色々と指導していたため顔なじみだったらしい。
その当時、言っていた言葉を興奮気に語っていた。
顔を赤らめながら、それこそ嬉しそうに…
恵土「ごめんな^^;
付き合わせちゃって。
ゆっくりしたいだろうに(苦笑」
木虎「いえ。いい経験になりました^^」←本当はちょっとゆっくりしたかった
たまたま湯船で出会った時、木虎に対して驚かれながらも
『恵土先輩!またけいこつけて下さい!!』
恵土「おう!いいぞ^^♪」
木虎「え!?;ゆっくりしに来たんじゃ!?・・;(驚」
恵土に対して、教えを乞うたことから
恵土「ちょうどいい機会だ。
相撲の中で使われる動きを学ぼう、木虎」
木虎「え…あ、はい;」
木虎もまた教わることになり、しどろもどろになりながら了承したそうだ。
それからのぼせかかって
外気に当たるため、外の休憩所に出た折に言われた言葉が印象的だったらしい。
恵土「…私が前にした動き…
後ろへ引いて、受け流しながら
手を添わせ、空手の突きで地面へ叩きつけるように転ばせるあれは
空手をやってたやつがやってたもんだ」
木虎「え!」
恵土「戦いってのは、たくさんある。
十人いれば、十通りの戦い方がある。
各々で考え、工夫し、研鑽し…
時と共に積み重ね、築き上げていく『証』となる」
木虎「え?」
恵土「先代からの教えだ。
私が使っている風月流格闘術も
風月一刀流も二刀流も同じで、変わらない…
何年も何年も…
子孫を生かすために、平穏で過ごしてほしいという願いを込めた証だ。
それが親から子へ代々と受け継がれ、今に至っている…
修業を付けている時、味わった…
それによって教わった動きが、時に己を生かす事に繋がることもある。
無意識の内にガードしたり、受け身でも攻撃でも…
受け身を取った直後に攻撃ってのは
色々な人と出会った中の、一人がしていた動きだ。
それを無駄にさせるかどうかは、己次第。
些細な動きでさえも、生かし切れるかもどうかも関わってくる…
結局の所、お前にも
もっともっと色んな動き方を知って、生かせるようになって欲しい。
そう思って、お前も胸借りろって言ったんだ^^;
学び、学ばされる。
それが生きることだから」