第10章 大晦日&正月
遊真「おお。雪だ」
レプリカ「つい先ほど、ケイトが言っていたが
かまくらというのが気になるな」
三雲「かまくらっていうのは
半球状に積んだ雪をくりぬいて、家を作るんだ。
恵土「ちなみにいうと
かまくらは、それを作るだけのことを指すのではなく
生活に密着した神様を祀る行事として行われていたんだ。
雪のなかに掘った穴の形を
「カマド」と同じ成り立ちの言葉で「かま」、
「くら」は、神様をお迎えする「神座」の意味があるんだよ」
三雲「おお…
流石、村での本場育ちですね」
恵土「当たり前だ。
でも、スキーとかもしたかったなぁ;」
遊真「スキー?」
烏丸「面白そうですね。
また今度、企画しましょうか」
恵土「そうしよう^^」
小南「せっかくだから、とりまるも
レイジさんも来なさいよ。
聖夜祭には来なかったんだし。
ほら、大先輩の恵土も言って」
恵土「職権乱用は嫌いです」
小南「はあ!?;
そういう意味で言ったんじゃなくって;」
烏丸「っぷw
それ以前から強要するのを嫌う人ですよ、恵土先輩は(微笑」
レイジ「そういう損な性格から
恵土先輩を嫌いな人は見たことが無いな。
嫌いだと言ったり、嘘だと言う人たちは
実際に恵土先輩と話した事さえもない人たちばかりだ」
烏丸「それ以前に、人ごみとか酔うタイプで
人付き合いなんて、滅多にしない人だし」
三雲「そうだったんですか!?;
(あんなに慕われているからてっきり;」
恵土「失敬な!(ぷんぷん)
普通レベルには…
しないけど;それ以下だし;苦手だし;(ズーン」
小南「気を回し過ぎて空回りする。
早い話が優し過ぎるのよね」
レイジ「嘘をつけない。緊張すると、すぐ固まる。
小さい頃、人見知りが激しかったらしいしな」
烏丸「知っている人には、笑顔で手を振ったり。
そういうのが一番、可愛らしいんですよね」
恵土「ま、またまたぁ;
それは流石にうそでしょ?;」
烏丸「本気ですよ。そう思ってますし」
恵土「!//
…ありがとう//(ぼそ」
烏丸「いえいえ」
そんな風に話し合う二人に対し
遊真「むっすぅ~)…」
レプリカ「嫉妬だな」
嫉妬する遊真と、冷静に呟くレプリカだった