第45章 呪い
時に『呪い』というのは
過去の変わらぬ、「足かせ」のことなのかもしれない。
そう思うようになったのは
小さい時、秀次たちと共に生きてきた日々があったから…
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兄さんも父さんも母さんも事故で死んで
亡骸として帰ってきた、あの時から笑えなかった…
姉さんは泣いていた。
俺はただそれを見ているしか出来なくて苦しかった!
それでも
それでも…
あんたが居てくれたから、笑えるようになった。
雰囲気が一気に変わって
ほんわほんわしたバカみたいな温かさで…
救われたんだ、その温かい満面の笑顔に……
あどけない、愛情に満ちた明るさに…
秀次「…だから、俺は怒っていない。
寧ろ、感謝している。
護ろうとしてくれたことも、想ってくれていることも…」
恵土「そう、だったんだ。
秀次は、ちゃんと前に進んでいて…
だから、遊真のことも……」
そう思いながら、心中の言葉を零す中
秀次「まあ…
あのバカみたいに突っかかる所はやめて欲しいとは思うが;」
恵土「なっ!;
あれは私の愛情表現だ!!
それに!
その愛情表現に関してはきくっちーが代表例だろ!!
代表に謝れ!//(ぷんぷん」
菊地原「いや、なった覚えはないんだけど(汗」
恵土「なにも言うな!
私は知っている!(ぐっ!」
菊地原「いや、何を?」
その問いかける中
ベッドに座りながら秀次を間に挟んで向き合い、始まった。
それ以降、秀次は
その発せられる言葉毎に、言った人を右往左往みて聞いていた。
冷や汗と共に…;
これから示すのは、そのバカげた会話である。
恵土「きくっちーのそれは愛情表現なのだということを!
孤立し続けてきたが故のものなのだということを!!(くっ!!&涙浮かべ」
菊地原「うん、とりあえず殴りたい(拳用意」
恵土「大丈夫だきくっちー!
私がついている!!
どんな時だって、私が受け入れt
げぼらあ゛あ゛あ゛!!!;」殴られた
菊地原「ごめん。
長いうっとおしい死ねうるさい」
恵土「なんかひでえ!!;
ってか殴る必要あったのかよ!!;」
菊地原「あんたがうるさい(溜息)
それより何?
解った風な口きかないで。
そう思ってる対象者は恵土だけだから」
恵土「え!?;」
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