第45章 呪い
秀次「だから、恵土が恵土だったと俺は思う」
その言葉に、一同は静まり返り
菊地原「…
ゆっくり、慣れてくしかないんですか?あれ…
僕には…
見ていて、本当に痛々しいんですけど」
そう視線を向ける先には、恵土が眠っていた。
風間「そうだな。
全部というのは言い過ぎた。すまない(お辞儀」
秀次「いや…
俺も、間違いかけていたので
すみませんでした(お辞儀」
迅「…近界民、全員殺すってことはもうない?^^」
秀次「………全員じゃなく、相手を選ぶことにした。
ちゃんと見極めて、その上で向き合わなければ…
…また、恵土と同じような奴が増えていく。
それだけは、どうあっても避けたいと思うようになった。
きっと、あいつが嫌がるから……
それだけだ」
迅「うんうん(腕組&二度頷)
それだけでも、十二分に進歩したと俺は思うぞ^^」
秀次「黙れ。
俺はお前とはなれ合う気はない。
俺が想うのは…恵土だけだ」
そう言いながら恵土の部屋に入ってから扉を閉じ
ベッドに歩み寄り、そっと寄り添うように眠りにつきだした。
菊地原「…眠りにつきかけてますけど、どうします?」
風間「そっとしておけ。
おそらく、本当に苦しい戦いはこれからだ。
両方にとってもな」
レイジ「…俺たちも眠るか」
太刀川「じゃあ、俺も恵土の部屋で
迅「じゃなくて俺の部屋で寝ようか^^
そうじゃなきゃ、風間さんの鉄拳嵐が降り注ぐぞ(微笑」
太刀川「あ、ああ。そうだな(苦笑&ちらっ」風間を横目で見る
風間「ゴゴゴゴゴ)…(睨&腕組&キラン」
太刀川「サンキュ、迅;」
迅「いえいえ~。
…
恵土…
大変なのは、まだまだこれからだ。
思い出したくもないことばかりかもしれない。
それで死のうって、何度でも思い悩むかもしれない。
それでも…
俺たちが隣にいる。
あんたが居て欲しかった時に居てくれたように
何度でも寄り添って、真っ直ぐに向き合ってきてくれた時のように…
何度でも、俺たちは受け入れる。
だから……
もう、一人で背負い込むなよ(微笑」
そう、愛おし気な眼を
恵土がいる、恵土の部屋に向けながら呟く。
それは、共に過ごしてきた『時』故の『想い』…
(4月4日PM11:25~5日AM1:35、1729~1735(7ページ)更新)