第45章 呪い
菊地原「微笑)…」
目を瞑ったまま微笑む菊地原の脳裏に浮かぶのは…
いつだって笑いかけてくれた、真っ直ぐに意識を向けてくれた恵土ばかり……
菊地原「『だからほら!いつでも来いよ!^^
時間いつでも空いてるってわけじゃないかもだけど
全身全霊をもって相手するからな!!(ぐっ!』
「余計なお世話(じと目」
『なんだとー!(ぷんぷん』
「知りませーん(ふいっ)
(ホント…バカばっか(微笑」
バカみたいに歯が浮くようなセリフも(涙目)
『生まれてきてくれて、生きててくれて…
本当にありがとう、きくっちー^^』
「ホント…救いようのないバカ^^(涙」
『なんだと!?感謝してんだぞこのぉ~(微笑
&肩を組んでからぐりぐり』
「だからやめてって^^(くすくす」
褒められるようなことしてなくても
いつもバカにしても、からかってても、そう言ってくるあんたを…
『絶対、離さないからなこんにゃろー!^^♪(ヘッドロック&すりすり頬へ頬ずり』
「余計なお世話(迷惑顔」
『愛してる~^^♪(にっこにこ&胸へ頬ずり」
「…(微笑&なでなで」
ほおっておけるわけないでしょ。
これから先…
あんたがたとえ、一人がいいって言いだそうが
それでへこんで、傷付いて倒れ込もうが…
勝手に背を向けて、抱え込んだまま生きていこうとしようが
何も言わないで、相手ばっか考えてようが……
絶対、離さないから。
無理やりでも引き込んで、引っ付いてきた分
その分所か、それ以上に…
あんたを、連れ戻しに行くから(ぎゅう&なでなで」
ぽとっ
そう語った直後、机に落ちたのはどちらの涙か…
それは……
ごしごし
菊地原「病院が嫌なら
クリニックへ強引に引きずってでも勝手に連れてくんで。
こんな状態のをほっておくと思ったら大間違いですよバカ(ずるずる」
右袖で涙をぬぐってから、強引に恵土の腕を掴んで引きずっていった。
時刻にして、午後3時半
本部から徒歩で行けば、1時間もかかる場所だった。
菊地原「死んだら、死んでも許しませんからね!」
恵土「微笑)…」
だけど、それよりも嬉しかったのは…
菊地原「聴いてんのかこのバカ!」
恵土「イラァッ)聞いてるわボケ!」
互いの存在が、いつまでも変わらずにいたことだった。