第45章 呪い
3月25日金曜日の昼、会議室にて行われた会議は終わった。
だが、そこにはまだ菊地原が残っており…
迅「?行かないのか?」
菊地原「僕に話す未来でも視えたんですか?」
迅「いや…
話してるって感じじゃなく…
なんて言うのかな……(顎に手を当てる)
伝えてるって言った方が正しいかな。
こう、手を繋いで(左手で、菊地原の右手を取って繋ぐ」
菊地原「ふぅん……
疑ってるわけじゃないけど、付きっきりじゃないとダメなの?」
迅「いや…
付きっ切りってほどじゃなくても大丈夫だ。
どちらかっていえば、付かず離れずって言った方が望ましいな。
そこはかとなく気に掛ける感じで。
まあ、泣き出したらやりたいようにやってくれ。
それが一番いい^^」
そう、なぜか心なしか嬉しそうな顔をして笑う迅を見て
菊地原はいぶかしげな顔をした。
菊地原「…何考えてるんですか?
何が視えて、今笑ってるんですか?
どういう風になる未来が視えてるんですか?」
迅「………
ん~。難しいな;(苦笑)
ま…
後々、皆が笑って花見でワイワイ騒げる未来を目指してるよ(微笑」
菊地原「ふぅん(じと目」
迅「お前も見たいだろ?^^」
菊地原「……そうですかね」
迅「?見たくないのか?」
菊地原「…あの人となら、どこでだって楽しめるんで。
いつでも何だって引っかかるし、遊ぶのに事欠かないわけだし(微笑」
そう言いながらも、菊地原もまた満足そうに微笑んでいた。
目を瞑りながら、昨年に花見へ引きずっていかれて
ワイワイとはしゃいで、恵土に対して毒舌しまくって反応を見て遊んでいた光景を思い出し
ポケットに手を突っ込みながら、顔を伏せたまま笑みを浮かべていた。
そのまま立ち去っていく中
迅「微笑)……任せたぞ」
その背へ呟かれた声が届いたかどうか…
それは、謎のまま……
そうして、時は進み…ばったり会った。
恵土「…えっと、きくっちー?どしたの?(きょとん」
扉を開けたまま尋ねるのに対し
菊地原「というか、ここ僕らの隊の作戦室!!」
恵土「えー。別にいいじゃん」
菊地原「というか本当に戻ったんですか?
子猫庇ってトラックにひかれて、電柱に頭強く打って記憶失うなんて
バカみたいな無茶して(溜息」
淡々とじと目でいつもの如くツッコんでいた。