第44章 ボーダーでの日々
遊真「恵土…」
恵土「だからさ、遊真…
私が、絶対に死なせない(真剣)
どこまで行こうが、生まれてきてくれてよかったって思ってる。
おかげで…今が今でいられた。
お前のおかげで、助けられた『時』がたくさんあった!
だから遊真…
生まれてきてくれて…
今、こうやって生きててくれて
本当にありがとう^^(涙」
遊真「!」
その笑みは、父親の最期の笑みとダブった。
最後に見せた、砂になって崩れ去る前に見えたものだった…
遊真「そうか。だから親父は…(つー」
恵土「?遊真?」
気付けば、涙が頬を伝っていた。
素直に、その気持ちが嬉しかったのもある。
と同時に、気付かぬ内に涙が溢れ出ていた。
遊真「…(微笑)
確かに受け取ったよ、親父…
あんたの想いも、何でこういうことをしたのかも……
きっと親父は、お前に会うことを願ってそうしたんだ。
そして…生きて、また生身に戻るって解ってて…
生きることを望んで;」
恵土「遊真?」
それに、驚きと辛さが同居しているような顔をした。
大丈夫か、心配そうな…そんな顔を……
遊真「あー。やっとわかった」ごしごし
そうして右腕の袖で涙を拭きながら、語り出した。
遊真「親父がなんで、あんな顔をしてたのかも
何で…ブラックトリガーを作ってたのかも……
きっと、このためだったんだ」
恵土「戦い、ここでならもっと楽しめるってのもあるんだろうな。
色んな奴が、いっぱいいるからな^^」
遊真「うん。俺もそう思う。
ありがとう、恵土。
おかげで…
俺も俺で、前に進んでいけそうな気がする^^」
恵土「…ごめんな(苦笑)
ゲート、開きたいのに開けなくて…
アフトクラトルに居るはずのレプリカまで、繋げたかったのに……
どんだけ頑張っても、無理だった。ごめんな;」
遊真「いいっていいって≡3≡」手を横に振る
そして微笑み、再び言った。
遊真「それよりかは、俺たちの手で取り戻した方が
あいつも喜びそうだろ?^^b(キラン&ぐっ!」
恵土「驚&呆気)!…
…(微笑)
そうだな^^」
遊真「一々そんなこと考えててもしょうがないじゃん(後ろ頭で両手組む)
すぐ帰ってくるわけでもないしさ。
そんなに背負い込まなくていいんだぞ?
一人だけの問題じゃないんだから」