第44章 ボーダーでの日々
恵土「呆れ果てた眼を向けるなよ!;
誕生日プレゼントで得たものだ!;遠慮するなって言われたんだああ!!;」
菊地原「知ってる」
恵土「ならなおさらいうなああ!!・・;」
菊地原「ほら見ろ暴力うう!!;」
この想い、伝わってるかな…?
伝わってるといいな……
大好きだって想いも
理解者がいてくれて嬉しかったんだって想いも…
出会えてよかったって、心から思ってることも……
そんなに抱え込まなくてよかったんだ。
話してもよかったんだ。
そう教えてもらったのは…
出会えた、この絆だから……^^
恵土「愛してるぞきくっちー!^^
だがやっぱり許せん!!(ギラン」
菊地原「だからやめろっての!!;
僕だって愛してるってのに(ぶつぶつ」
恵土「…伝わってる?(苦笑」
そんな中…
ヘッドロックをしたまま、苦笑交じりに問うた。
ただ、答えが知りたくて…
菊地原「…まあ…
どれだけ大事に考えて思ってるのかぐらいは、伝わってますよ。
否が応でも、眼前に押し付けられてるようなもんですし(溜息」
溜息交じりに頬をかきながら答えるそれは、解ってると感じ取るのには問題なかった。
恵土「…そっか(微笑」
それに、私は笑った。
それでも、うまく笑えていないかもしれない。
でも、笑った。
嬉しくて、この胸の中にある哀しみも苦しみも…
それに変わることができたのなら、
それだけで、十分で……
きっと…それだけで、
父上も母上も、笑ってくれているって解っているから……^^
おそらく、泣きそうな顔をしていたんだろう。
そんな時に限って、きくっちーが言う言葉がある。
ほら…
顔を覗き込みながら、何かモノ言いたそうな顔になって……
菊地原「そう考え込まないで話した方がすっきりしますよ?バカ」
いつだって、そう言ってくれている。
菊地原「何を知ってんだって思ってもいいから、気の済むまで話せばいいんじゃないですか?
普段、大事なことはろくに話さないんだから
いつものことだけど(溜息&ぽんぽん」
溜息交じりに、頭にポンポンと軽く叩くかのように置かれる手は…
交わってくる手は、本当に温かくて泣きそうになる。
恵土「くす)…」
そんな時、決まって返すものがある。
それは、言葉よりも何よりも…態度で示すもの…