第44章 ボーダーでの日々
恵土「?きくっちーどうしたんだ?急に怒りだして」
母「…たぶん、知られたくなかったのかもしれないわね。
だって…
誕生会の時、誰も来なかったし。
大丈夫だって笑ってくれたけど、無理してるように見えたわ。
それに……
なかなか、全力でぶつかれる相手っていないみたいだし(苦笑」
父「大丈夫だ。今は恵土さんがその相手だ。
それまで、あいつにはいなかった。
だが、今はいる。それでいいじゃないか(ふっ」
恵土「…(微笑)
そうですね^^」
母「いい先輩をもって、本当に嬉しいです。
あの子も幸せ者です(微笑」
恵土「なら、私も幸せ者ですよ(微笑)
あぁいう後輩は初めてなんですけど…
それでも、ちゃんと真(しん)に向き合おうとしてくれていることは解っています。
包み隠すなんてろくにできないぐらい不器用で
刺々しい言いかたしか出来なくって…
それでも…
結局は、すんごい優しいんですよ^^
前なんて、風間隊の作戦室で誰もいない時に仕事してて
300冊と格闘して疲れて寝てたら
なんだかんだ言いながら毛布かけてくれてたし(微笑」
父&母((凄い激務!!;(汗)))←ショック
恵土「昔のことだかで、うなされて泣いてた時だって
無理に起こさず
頭を撫でたり抱き締めたり手を握ってくれてたみたいだし^^
あいつが、どれだけ毒舌でも不器用ものでも…
いい所なんて、いっぱい知ってます。
何より
一緒に居て、本当に楽しいんです^^
だから…いつも遠慮はしません。
これからも、ずっと…
この関係は一生続いていきますよ(微笑)
だから…
きくっちーのお父さん、お母さん…
産んでくれて、会わせてくれて
本当にありがとうございます^^(お辞儀)
あいつに会えて、本当によかった。
私も、全力でぶつかり合える人を探してた。
幸せ者だって、本気で想うし…
いつまでも、こうしていたいって思うから^^」
菊地原「っ!」
その言葉は、2階まで聞こえていた。
扉を閉めて、大きな音を立てたはずだった。
その扉を背に閉じていたはずだった。
なのに、その声は
テレビが消されて静かだったせいか、やけに菊地原の耳に聞こえてきて…
その頬には…
菊地原「あーもう;
何で…そんなっ;」
涙が一筋伝い、雫が床へ落ちていった…