第44章 ボーダーでの日々
沢村「?」
城戸「どういうことだ?」
忍田「狙いはそれ一つじゃないのか?」
恵土「………いや…
エネドラッドが言っていた、私への狙い(1136ページ参照)に関してだ」
『!!』
恵土「それが真実かどうかまでは読み取れなかった。
リスクよりも高ければ、狙われることも…
いや、杞憂に終わる可能性の方がでかいだろうな。
悪い、忘れてくれ^^;
あと、防音をメテオラを使っても大丈夫なように
それと、どれだけ暴れても上には響かないようにお願いします。
あと一日足らずで来る可能性の方がでかいから。
報告と読み取るのが遅れてすみません(お辞儀」
城戸「いや、いい。
それよりも、大事にしろ」
恵土「…へ?(きょとん」顔をあげ、見つめ合う
城戸「まだ治り切ってない。
いや…万全ではないと言った方が正しいんだろう?」
恵土「ピクッ!)…」
城戸「見ていれば解る。
風邪をひいた時の紅蓮とそっくりだ。
あいつとは長い付き合いで、腐れ縁だ(溜息)
その分…無茶をしていれば、いつでもわかる。
あの夜、誓ったことは忘れてないな?」
あの夜…
12年前、あの時に負った大怪我から目を覚ました夜
城戸の傷が治った時に、恵土はベッドに横になったまま話し合っていた。
「二度と、繰り返させない。
そのために…近界民を撲滅する。
だが、命は奪いはしない。
それなら、いいな?」
『頷)うん。
私も誓うよ…
いつか、近界民を全て……』
『「立ち入れさせないようにする」』
恵土「…忘れていない。
二度と、あんな悲劇は繰り返してはいけない」
城戸「12年前、イリクリニスの記録を見たが…
イリクリニスからすれば
捕虜が『早く殺した方がいい』と助言し、命乞いしていたそうだな」
恵土「……ああ」
城戸「…
最後には、そいつらはトリオンを奪われて殺されたそうだが…
視えていたんじゃないのか?
その当時にも、その目にははっきりと…」
恵土「………ごめん(ふいっ」
それに、申し訳なさそうに顔を背ける中
城戸「お前を責めているわけではない。
寧ろ、気付けなかった私の方に非があると言っている。
あいつ…ヘブンが言うまで、気付くことができなかった。
すまない(お辞儀」
恵土「!!頭あげて!
気にしてないから!!(慌&汗」