第43章 飲み会(過去と今)
小南「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!!;」
その直後に響いたのは、慟哭…
相手を想ってが故の、唯一の涙……
その涙は、慟哭は…
確かに響いた……
左手が小南の胸に触れたまま、伝わる想いは純粋で
とても温かくて、心地のいいものだった…
その背を、恵土は優しく撫でていた。
小南が幼い時、秀次が幼い時…
泣きじゃくられた時に、そうした時のように……
そんな中
恵土「ありがとう;
ありがとうっ;;
生きてて、生まれてきてごめん;;
でも…やっぱり嬉しいし、生きたい;;;」
小南「好きに生きればいいじゃないっ;
私が付き合わないなんて、勝手に決めつけてんじゃないわよ;
どうなったって…
明日が地球の終わりだって、絶対一緒に行くんだからっ;;」
涙ながらに想った言葉を言う中
そう涙ながらに、しゃっくりをあげながら涙を流しながら
超至近距離で震える声で呟かれた。
小南「相手の体調が悪いからって、変に気を使わなくていいのっ;
あんたが行きたいっていえば、いつだって付き合う;
たとえ明日が死ぬ日だって付き合う;;
大切なのは…
あんたの抱いたその想いを殺させないことよ;
あんたがそういう風に、想いを抱くことなんて…
何をしたいって、言い出すことなんてめったにないんだからっ;;(微笑」
声をひきつらせながら
一時体を離し、顔を見つめながら言ってくれた。
確かに、そうだった。
いつも、相手に合わせてばかりで
自分のせいで相手を振り回すのが、常に苦手だった。
でも、そんなに気を使うことはなかった。
けれど、気付かなかったんだ。
それが常識だったから。
そういう環境で生きてきたから…
なおさらに、そうだって言われないと解らなかった。
恵土「いい、のかよ;」
小南「?ぐすっ;」
恵土「私…感情丸出しにしたら、結構強欲だぞ;(震」
その震えは、今まで受け止められなかったが故か
それを勝手だと切り捨てられて、拒まれ続けた故か…
小南「…いつだって付き合うわよ、バカ;」
そう目を瞑りながら、抱き締めてきた。
当たり前だと言ってくれたように感じるそれは…
相手にとっては、まさにその通りだったそれそのものは
長年凍えた心を開かせるのには、十分過ぎるものだった