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鬼神乱舞 【ワールドトリガー】

第43章 飲み会(過去と今)




微笑みながら紡がれた言葉

それにかけられる問い…


それは、誰が為か?


小南「!」

恵土「この胸を貫いて
心臓を抉(えぐ)られて、取り出されてもか?

それでも、平然とできるのかよ…

私がそうしてきたみたいに…


誰もがなれるわけじゃないって解ってる。

それでも…変わらねえでいられるのかよ(睨」

ぶつけられなかった感情、殺意、怒り…

それを解放しながら、真っ直ぐに睨むかのように見据えた。


試しているのか?

それとも、ただの薄い望みを実現化したかっただけなのか…


細かいことは解らない。

それでも、欲しかったのかもしれない…


押さえ切れない感情をぶつけてもなお

隣に居てくれる存在を……


だが、答えは即座に返ってきた。

小南「やりなさいよ!」


恵土「…?」

その言葉に、一瞬戸惑い

頭が理解まで追い付かずにいた…


小南「それで逃げると思った?

逃げるわけないでしょ!!


私が…

どれだけあんたのおかげで救われたと思ってるの!!!??


私の命一つでマシになるんならいいわよ!!

それよりも、あんたが…


あんたがっ…(震)

いつまでもそんな風に自分を責めてる方が…


私にとっては、一番苦しいのよっ!!!(涙」


その涙は、本心からの言葉だと

真意だということを、真に物語っているように感じた。


その叫びは…

遠い昔、自身に抱いていた感情


今はもう、殺された記憶と感情……



その言葉に、目を見開いた。

涙を流しながら、嗚咽をあげながら
紡がれた言葉は…


白いモヤばかりで、とても温かいものだったから……


それに目を細める中

小南はいきなり恵土を抱き締めながら、紡ぎ出す


小南「私が何も感じてないと思ったら大間違いよ;


人間じゃない?
ふざけんな!!;

こんな風に怒ったっていいのよ!;


嫌なら嫌って言っていいの!;

体調が悪くっても、頑張ってくれたでしょ;
徹夜明けでも、いくらでも付き合ってくれたじゃない!;倒れるまで!!;

怒ったっていい!;泣いてもいい!!;


それでも…

それでもっ;
あんたは一緒に居てくれたじゃない!!!;


それが一番、嬉しかったんだからっっ!!!!;;」

涙と共に語られる想い、それは…


恵土「っ;;」

長年求めていたもの
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