第43章 飲み会(過去と今)
拒絶も許されず、否定も許されない中…
できたことはといえば……
誰かに同じ思いをさせたくないよう、護り続けること
「辛かったろうね」
同情なんて欲しくない…
「大丈夫か?」
心配なんて、要らない…
望んでるものは、あの時から…
ただ一つだけ
(村を燃やされ、近界民が次々に攻めてきて
そんな1日半に亘る死闘の後
目を覚ましてから焼け野原に、父上と母上の死体があった場所にいた)
『あ;…ぁっ!;;
うあああああああああああああああああああっ!!!!;』
『死』だけだった。
(そこで、涙を流した。
もう二度と、共に過ごす日々は帰っては来ないのだと理解して…)
いつか、同じ場所に逝けるのが…
何よりの救いだった。
不作だと知って、血を一滴流して落とした。
すると、瞬く間に植物が元気を出した。
『落ち込んでいたから、助けたかった』
その想いは…届いているだろうか?
喜んで欲しくて、やったことだと…
された側は解ってくれているだろうか?
『これで大丈夫でしょ?^^』
両手を広げて、嬉しそうに笑う姿が見たくて振り向いて言うと…
「ああ、助かったよ」
さきほどまでの態度とは打って変わって
黒いモヤにまみれ、捕らえようとしてくる人たちだった。
傷も自然と早く治ってしまうから、サンドバックだとか…
血を取ろうとしたりだとか、たくさんあった……
この哀しみに、彩はあるのだろうか
名を付けるとしたら、何なんだろう?…
それをぶつけるべき相手は、どこにもいない
ぶつけていいはずがない
私がやったことだ。
私自身が、自分で選んでそうしたことだから…
被害者と加害者…
苦しいのは、一体どちらだろう?
一番苦しいのは…両方なのかもしれない。
だって…
普通の人たちが言うには、私は『被害者』で
今までの周囲の言葉から言えば、『加害者』でしかないから……
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そんな思いの中、おそらくそれは伝わっているだろう…
重い想い出、思い思いの一つまみの感情が
心を張り裂けるほど
今もなお、心をさいなみ続けてる。
それは…
人と向き合うにあたって、恐怖になったりもする
一体、どうすればいいのか?
その問いはいつまでも…