第8章 神話
遊真「あの時
トリオンの供給はなかったはずって言ってたが
それは経験則によるものなのかもしれないな。
でも、ブラックトリガーとは対照的だな。
黒トリガーには作った人物の人格が反映されて
使用者を選ぶ性質があるってのは同じだが
死んでいった後で残されたトリオン
もしくは、今も生きている者たちが出すトリオンが
その人たちのことを想って泣いた
その想いに引き寄せられて、集まって
トリオンが意思をもって、自主的に作られたトリガー
それが、ホワイトトリガーなんだよな?」
レプリカ「断定はできないが
その可能性は極めて高いだろう。
本来なら、トリオン自身はエネルギーであり
自身から行動することはない。
その定説を覆すほどの何かによって、動かされた。
それは、想いなのではないかと考えている」
遊真「頷く)恵土のそれは、度が超えているからな。
本当に世界を作った神様も
びっくりレベルかもしれないな」
レプリカ「それはそうと
もらったものは、一体何だったんだ?」
遊真「ん?ああ。クリスマスプレゼントか。
一体何なんだろうな(微笑」
そう微笑みながら、包みを開ける遊真。
すると、そこにあったのは…
遊真「ふむ。
作りたてのものを、なんでもくれるってことか?」
レプリカ「なるほど。
食券のようなものだな」
遊真「ふむ。
それって食べられるのか?」
レプリカ「厳密に言えば
券は食べられないが、引き換えに食べられる」
遊真「なるほど。
紙一枚でもらえるあれと同じってことか」
レプリカ「有効期限は、恵土が死ぬまでか。
どうあっても動けない場合も、それに含めるべきだろうが…」
遊真「まあ、起きてから
玉狛に帰って、その後で色々と作ってもらうとするか^^」
レプリカ「使用期限まで同じというのが興味深いな。
それほど、ケイトはユーマのことを愛しているということか(微笑」
遊真「そっか//(微笑)
…なら、俺もお返し考えなきゃだな^^//♪」
とても嬉しそうに笑いながら、後ろ頭で両手を組む。
そうして一夜は過ぎ、朝を迎えるのだった…