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鬼神乱舞 【ワールドトリガー】

第8章 神話




遊真「う~む。

つまり、最終的に争いを治めた「神」は

国を治める役目を譲った「王」に利用されて

未来永劫、星を保つために自由を奪われたままだったと」

レプリカ「そういうことになるな。

星が星として存在するために必要なトリオンを

世界が創造された時、既に得られていた。


その光が存在したのは、もっと遥かに昔だったかもしれない」


遊真「要するに、星の中で当たり前にある

その普段起こっている気候とか理を、形として示す。


そのために必要なエネルギーがトリオンで

そのエネルギーを受けて形に示す「中核」が
星の中心にある、大型のトリガーって所か」


レプリカ「ああ。

トリオンが多い人が重宝されるのは
最も最優先される方に使うことができるからだろうな」

遊真「つまり、星の存続のためってことか」


レプリカ「おそらく、神話の存在するまでは

それを自覚することもなく
ただ領土を取り合い、楽をするために奪い合っていたのだろうな」

遊真「随分と短絡的なんだな」


レプリカ「そういうものだ。

目先に転がっているものに飛びつく者と

先を見据え、考えて行動する者。

様々なものが入り乱れる中
この世界や星が自分のものだと言い張る者も
出てくる可能性は0ではない。


それごと、全てを護ろうとする。

それこそが神であり
利用されようとも許してしまう部分も
大事にしようとし、幸せを心から望む。


味わい続けた苦しみを知り、理解しているからこそ

それを味あわせないよう、必死に努力する」

遊真「ますます神話の意味が解らなくなってきたな」


レプリカ「その神がいるからこそ

この星は存在し、過ごすこともできる。


それを忘れず、念頭に置いて生きろということだろうな」


遊真「なるほど…

つまり、そっちにいけば
恵土の村の皆と同様、利用されるだけってことか」

レプリカ「力もまた
国内の争いに使うよりかは、遠征に使え。

という意味もあるのだろうな」


遊真「ふむ…

つまり、無駄遣いをせず
本当に使わなければいけない時まで取っておけってことか」

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