第43章 飲み会(過去と今)
太刀川「そうして、恵土の人格は形成された。か」
恵土「ま、どっちに転んでもこの人格だってこった。
根が同じって意味でな(微笑」
『言えてる』
恵土「返答早過ぎね!?;」
揃って頷く俺らに対し、思わず叫び聞く恵土だった。
風間「なるほど。だから…変わらずに」
恵土「当たり前だろ;」
秀次「あんなにキレてたら
風間さんのように考えて普通だと思うが?(じと目」
恵土「やかまし。
相手のためなら気にしないっつぅの」
菊地原「少しは感情暴露したらどうなんですか?」
恵土「とりあえず
お前のように感情駄々漏れなら大変だってことだけは解ったわ;
日常茶飯事にヘッドロック受けてる所想像してみ?;」
菊地原「なら最初からやらなきゃいいじゃないですか」
すげぇ勢いでバンバン詰めようとするな;
恵土「お前がそういうことをやってきてるんだアア」
菊地原「ほらまたヘッドロックしたあ゛あ゛あ゛!!;」
ぎゃいぎゃいと左腕でヘッドロックし
その腕を掴みながら、菊地原は憮然と叫んでいた。
だが、その顔はどこか…
慣れたような、互いがいることに安心したような笑みを
多少なりとも、両者は共に浮かべていた……
そうして、今…
恵土「おり、もう9時30分だ」
来馬「送っていきましょうか?昔みたいに^^」
恵土「いやいや。逆だったでしょ?^^;」
幸せそうに笑う中
迅「サングラス、秀次と会った時の色だとして
その当時は1月だから、緑はなかったはずだよな?
その色は、公園のだって言ってたけど…」
恵土「木のオーラ、そんな色してるんだ^^;」
目に映ってるものは、普通の人と違っていた。
それが視えているのが当たり前だって、思ってた。
でも、他からすれば違っていた…
だからこそ、ひどい目に遭ってきた。
疑る眼が、いつまでも降りかかってくる。
だが、今では違うだろ?
太刀川「なるほど。だからか」
納得する俺に、恵土は嬉しそうに微笑んだ。
きっと、信じて真っ直ぐ向き合ってる事に喜びを感じたんだろう。
恵土「ありがとう…
勝手に語ったのに、変わらずに受け入れてくれて……
本当に、ありがとう^^//」
晴れ晴れとした笑顔が返ってきた…
(3月16日AM0:29~AM1:51更新、1613~1617(5ページ))