第43章 飲み会(過去と今)
そのためなら…
私はもう、どうなってもいい。
嘘つきって言われようが、別にどうだってよかった。
でも…
それでも……
だとしたら、それまでに乗り越えてきたもんは何だったんだよ?
私はただ、過ごしてきた時が…
その人生の一部が、嘘だと言われるのが耐えられなかったんだ……
否定されても、拒絶されても
それで相手が幸せなら…
それで笑い合って幸せを感じて、毎日を過ごせるなら
そうされること自体を、否定しなかった。
生きるってのは、素晴らしいものばかりじゃない。
幼い頃から、孤立し続けていたからこそ…
憧れたもの…
それは、永遠に手に入らないと思っていた。
誰かと笑って、話して…気にかけられて……
そんなことは、永遠にないって……
『伝わらなくてもいいや、もう…』
諦めたような感情が、いつまでも渦巻いていた…
24歳になるまで、ずっとそういう人に会えなかったから……
話し合って、笑う合うような機会なんてなかったから…
だからこそ、私は…
そこに来れて、よかったって思った。
下らない話をしたり、一緒に笑い合ったり…
それだけで幸せだし、幸せになって欲しいって本気で想う。
やっぱり私は…
嘘だって言われて怒ったとしても、やっぱり…好きだよ。
幸せになって欲しいって、想ってる。
こっちでも似たようなことがあって
風間は、そいつに私が一生心を開か内的なことを言っていたが…
そんなことはないよ。
そいつらと笑い合った時があった。
そんな分け合う日々なんて、滅多にないのは知ってる。
あいにく、何かに集中すると頭に入って来ない性格だから…
調べたり、何かしてたら…
それで聴いてないんじゃないかって思われたりもする。
実際、集中していれば聴こえているはずでも
聞こえてない状態に近くなる。
だけど、やっぱり…
それでも話し合える存在ってのは、私にとっては初めてのものなんだ。
だから……
嫌いになんてなれないし
ましてや、心を開かないなんてことは出来ないよ。
絶対、出来ない。
でも…それでいいんだ。
それを気にせず、笑って幸せでいられれば
それだけで、十分だから……
結局の所、整理するまで沢山時間かかったけど
それが、私が考え出した『答え』なんだ…